【悪女主】黒く白い花-evil woman-【合作オリジナル】

evil woman9★ ページ12

颯「あのさぁ。スミレが可愛いからって妬むのやめてくれない？

そんなんでそーやって責めるとか酷いな」


やっぱり、来た。



彼は青山颯。



スミレの今の彼氏。



海「そんな風に言う必要ないだろ。バスケのことになるとあやめが鬼になるのは今に始まった事じゃない。

そっちこそ白咲の肩持ってそーやって責めるとか酷いと思うけど」



わぁお、あの海くんがこんなに話すなんて珍しい。



『あっ…えっと、その…ご、ごめんねっ！そんなつもりはなかったんだけど…

私バスケのの事になると我を忘れる癖があって…

これからもたまにあるかもしれないけど、不快にさせたならちゃんと謝るから、そう言う時はハッキリ言ってくれていいからねっ！』





聖「先輩偉いっすね〜ちゃんと自分の悪いとこ直そうとするんすから」


晴人「だな。さすが生徒会長」


ふふっ



『ごめんね、白咲さん』


スミレ「…っううん！大丈夫だょ…！」



『ほんとっ！？よかったぁ〜これからは気をつけるねっ！』


出来るだけ可愛く、ホッとしているように演じる。




スミレ「う、うんっ」




ばーか。



そんな簡単に行くわけないでしょ。





私はね、いつどんな事があっても対応できるように常に優しい女の子なんて演じてないの。




バスケのことになると鬼になる。


そう思わせる事でさっきの事も自然になる。


『あっ、海くん！わざわざ庇ってくれてありがとう。嬉しかったっ』



海「…別に」


相変わらずだなぁ、もう。


『青山くんも。誤解のないように言っておくけど、私別に妬んだりしてないよ。

ただやっぱり、バスケのことになると周りが見えなくなっちゃうってだけだから。


これからはちゃんと気をつけるねっ！』



颯「あっそ」


スミレ「颯くん…」




あんたのその餓鬼みたいな考えは全てお見通しなんだよね。


青山颯が私を責めてくるのも、





ぜーんぶ、計算の内だよ＿＿＿＿＿＿＿？

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