【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

ろく ページ7

.明石Side


出陣が終わった後主はんが居間で待機しろと言うので待機していたら本丸内の刀剣達が続々と続いて居間に集まる。

蛍丸達はそわそわしており余程楽しみなのだろうとわかりやすい。

まあお義兄様も凄く三条やらに

「俺の弟が来たぞ！俺の弟だぞ！鶴丸国永の弟だからな！」

と無駄に主張している。
その前に自分の妻やで、と喧嘩売りたいが蝶羽来るというのに悲しい思いにはさせたくないのでやめておく。

隣で愛染が呆れた目で見てくるが何故だろう。
不思議に思い問いかけてみた。

「愛染？どうしたん？」

呆れた目で自分を見上げてくるがよく分からない。

「いや、まあ、、」

問いかけた返事は濁らされたので
諦めてそっとしておく事にした。

「(…国行が1番そわそわしてんだよ、とか言えねえなあ)」

それには心遣いがあったようだが国行はそれを知らない。

…

少し経つと主が居間に入ってきた。
主は少し顔から落ち込んでいたがそんな事はどうでもいい。

蝶羽の姿が見えないのでキョロキョロ周りを見て探してしまう。
探しているとお義兄様と目が合い睨まれた。

なんでやろか。

今日は不思議やなあ、と思っていると主が口を開く。

「みんなも知ってる通り来派のお母さんがきてくれました。

光忠はママ友として仲良くしてあげてね。」

名前は言わずあくまでも「来派のお母さん」と紹介したのは主なりの心遣いなのだろう。
主の返事に燭台切は彼特有のいい笑顔で

「もちろんだよ」

と言った。燭台切がどう思ってるかは分からないが朝、

「…ここの本丸は僕だとか言ってたくせに…」

と言ってた事誰かが呟いたことによりを思い出す。確かに言ってた。
ママ友として蝶羽なら仲良く出来るとは思うが夫としては少々心配だ。

「よし！じゃあ来派と鶴さんも顔がうずうずしてるから入ってもらおうかな！」

と主はんが言ったので蛍丸達の顔を横目で見た。
蛍丸達は顔からしてワクワクしてるのが溢れてるので素直に主はんに共感する。

その中居間に居る刀剣達は思う。
「「((お前が1番ワクワクしてんのバレバレだわ))」」

と。後日談によると桜の量がが蛍丸達より鶴丸といい勝負だったらしい。

もう半分来派や鶴丸のせいで桜に埋もれそうな刀剣達は何も言わずに前を見る。

そうすると襖の外から誰かが入ってきた。

「し、失礼します」

と凛とした声が聞こえ、薄いピンク色の着物が見えた。


.

多くの評価、お気に入りありがとうございます。

.

なな→←ご

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す