【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

.にじゅうはち ページ29

.


未だ雨が降り続く中
一人の男が来派の部屋の前に立っていた


「…何方ですか」

「…気配は消していたのだがなあ？
脆くなろうとも流石、と言うべきか？」

「……嫌味はお断りです、何用ですか、三日月さん」


部屋の前に立っていたの三日月で
気配がバレたとなればすぐさま襖を開け中に入ってくる


「はっはっは…随分と辛そうだな？」

「…笑わないで下さい…凄く今殺意湧きます…」

「それは悪かった、そこでだな」

「…？」

「いい提案を持ってきたんだ」


蝶羽は目を瞑りながらも疑問を抱き頭を傾げた

何故か部屋以外から声が聞こえないのは雨の所為にするのが妥当だろう


「…いい提案、とは？」

「お主、本霊の方が闇落ちしてしまったいるのだろう？」

「…何故、それを…」

「触れれば分かる、今お主の中には悪い邪気しか流れていない。
見た目よりも辛い筈だ、逆によくここまで逆らえるな」

「…母の意地って奴ですよ…、息子達に心配させるわけにも行きませんので…」

「はは、お前はずうっと子の事しか考えていない」

「…それが、何か？」

「ならばその子達のために提案に乗らぬか？



______俺の神力を与えればその闇の邪気も打ち払えるだろう？」



…



「ねえ、母さんの事を俺達でどうにか助けることできないかな」

「んー、そう言ってもなあ、事例がねえしどうすればいいのかわかんねー」

「せやなあ、どないすればええんやろ」

「…なんか、お困りですか？」


横から声を掛けてきたのは品のある一期一振


「うお？！」

「いきなり出んといてくださいよ…一期はん」

「それはそれは、申し訳ありません
たまたま困り顔の皆さんを見かけたもので」

「ええ、そんなに顔に出てた？」

「ええ、バッチリ」

「なんか恥ずかしーな！」


.

更新じゃなくてすいません→←.にじゅうなな

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す