じゅうなな ページ18
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険悪な雰囲気が漂う手入れ部屋になりはや5分ほど。
明石と鶴丸国永は睨み合い蛍丸と愛染は冷や汗を流していた。
蝶羽は手入れ部屋にあった主のマンガに興味を持ってしまったらしく周りに気付かない。
「(自分だけ重傷装って心配してもらおうとか狡い考えしまへんよなあ?お義兄様)」
「(俺はそんな狡い事はしないし、そんな事しなくても本当の家族だから心配なんてして貰えるさ。
それと知ってるか?まず重傷と重体では怪我の重さが違うんだ。赤子からやり直して出直してこい)」
「(心配もなにも母さんマンガ読んでるけどな)」
「(めっちゃ目えキラキラし始めたけど何読んでんのアレ)」
「(ヒーローのマンガらしい)」
「(ヒーローより刀の方がカッコよくない?)」
「(俺はヒーローの方が好きだ!)」
「(国俊よく刀剣男士なれたね)」
蛍丸と愛染が母の読んでいるマンガについて意見を出し合っていると隣にいた明石と鶴丸国永が立ち上がった。
「(ははは、そう言えばの序なんだがその「お義兄様」辞めてくれないか。蝶羽との夫婦刀を許したわけじゃないぞ)」
「(ンー?お義兄様が許さんくても蝶羽が認めてくれたんやから文句は言えんはずやけどなあ)」
「(許してない!まずは保護者の承認が必要で必要だろう!)」
「(ほお?なんなら強さで決めましょー、刀抜けや)」
「(望むところだ)」
「(エッエッ刀抜いたよなに?!)」
「(顔やべえ怒ってんぞどうする)」
「(入る隙あるわけないでしょ、!)」
「(そうだよなあ)」
「(おおおおお母様は?!)」
「(右側に読み終わった奴を5冊くらい置いて次の巻に手え出してる)」
「(お母様あああ!)」
もちろん蛍丸たちの会話はすべてアイコンタクトなので蝶羽に聞こえるはずがない。
刀を抜いている2人はいつでも切り掛る為に集中しているので助けるとしても下手したら切りかかられる。
誰かの助け舟を必要とした際に外から聞こえてきたのは足を音で、その足音は部屋の前で止まった。
「(そう言えば薬研くんが主呼ぶって言ってたな、!)」
「(きっと主だろ!良かった!)」
そう、ここまでは良かったのだ。
だが襖を開けて出てきた人物に驚くことになる。
「はあ?何してんだアンタら」
「お、御手杵さんかよお!!」
「おー?俺じゃ不満だったかあ?まあ、刺すことしかできねーしなあ」
「そういう事じゃねーよ」
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よしざあ(プロフ) - ありがとうございます!...ホント今からやっておいた方が良きです...私なんて本気でやり始めたの1ヶ月前で本番はまず自信喪失していましたから...!!我儘に御付き合いありがとうございます!! (2018年3月22日 23時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Tikuwa(プロフ) - 受験お疲れさまでした!私もそろそろ勉強しはじめないと進路が・・・評価しますね! (2018年3月21日 23時) (レス) id: f7fcb6631d (このIDを非表示/違反報告)
よしさわこ(プロフ) - セイトさん» 我が子のように可愛がりたいなって思った結果でした(笑)嬉しいお言葉感謝です! (2018年1月21日 8時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
セイト(プロフ) - お母さんって感じがいいですね!母性本能のようなものが芽生えますね(*゚∀゚)続き楽しみにしています!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 6be1b79121 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はい!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_ (2018年1月19日 6時) (レス) id: e0592a0085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしさわこ | 作成日時:2018年1月7日 23時