【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

じゅうご ページ16

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居間が騒がしい中何処からか飛び出してきたボロボロの明石は二人で仲良く並んで座る蝶羽達の前へと立った。

蛍丸と愛染は呆れた顔、包丁は修羅場に興奮しているらしい。

蝶羽が一期一振の横顔を見ると心做しか鋭い目で明石を見ている。

「一期はんなあ、堂々と妻をアンタの妻にするんやめてもらいます？しかも仲良ーく隣に座ってえ…

そこは自分の場所やで！！」

嫉妬から来た言葉がまとまらない反抗に蝶羽は不思議な顔をしながら明石にいう。

「いえ、決まってませんよ」

「えええ？！蝶羽！？」

「ほら、こう蝶羽殿も言っておられますし…」

「い、いやいやいや、それでも常識に考えればそこは自分やん」

「なぜ？」

「なぜえ？！それ聞くんか！」

「じゃー俺が間をとって蝶羽さんの隣に座るよ」

「あなたは、？」

「加州清光でーす！性能はいいよ！」

「いやお前毎回主の隣守っとったやん守れや」

「まあ落ち着いてください明石殿」

「アンタのせいやからな？！」

いつまでも経っても一期一振と加州清光に対して怒る明石の言い争いは収まる気配がないので

今まで黙っていた蛍丸と愛染が一言口に出した。


「国行ー、まずその汚らしい服をどうにかして。」

「国行は手当してきてから言ってくんね？俺でも流石にそのボロボロ見ながら飯食うの嫌だぜ」

「「ねー？」」


今まで息子同然としてそばに居た者に煽られたのは結構なショックだったらしく明石は石化してしまった。

「はあ、全く。いつもこうなんですから」

「愛されてますなあ」

「愛しすぎてて見てるこっちが恥ずかしいよ」

「ホントだよな」

「では蛍丸殿、愛染殿、新しい弟、欲しくないですか？」

「？」

「私と籍を入れればちゃんと面倒見ますしいちゃつく時も考え迷惑かけませんよ」

「…エッ」

「いち兄ホント？！三角関係？！人妻スゲー！」

「ふふふ、お気遣いありがとうございます。」

蝶羽はぽやぽやしているが一期一振の顔を見るとガチだ。

包丁もキラキラした顔に「是非ともそうしろ」と書かれている。

それを見た二人は一期一振が怖くなり慌てて明石を否定した。


「いいいや、国行あー見えていい所あるから！」

「そそそうだぞ！国行普段クズだけどやる時はやるから間に合ってます！」


「まあ…！」


息子達が堂々と明石を褒めることは初めてなので蝶羽は感動してしまい口元に手を当てている。

石化してしまっていた明石にも聞こえたのか石化が解けた。解けた弾みで妻と子供を全員に抱きつく。


「お、おまえらああ！」

「早くていれ部屋行ってマジ」

「スマン」


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