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莫迦が7人 ページ7

太宰「これから治療しても間に合わないし、そのままにしておいてもすぐには死ねない。おそらく5
  分近くこの激痛に耐えることになる。殺してほしい?」

?「っ…殺して…くれ…」

太宰「分かった。」

中也「手前は見るな。」

中也に目を隠される。

『え?』

バンッバンッバンッバンッバンッ

太宰「はははははは。」

ガチャンっ

中也「死体に無駄撃ちするんじゃねえ。」

中也が太宰の持つ銃を蹴り飛ばしたらしい。器用だね。私の目を隠しながら銃を蹴るって。

太宰「そうだね。たしかに君の言うとおりだ。普通はそう考えるんだろうね。」

『…』

建物の中に入る。

建物に入るまでの間、中也は私に死体を見せないようにしてくれた。

『中也ありがとう。』

中也「別に。」

『…人だ…あれは…あっ蘭堂さん!!』

蘭堂「Aちゃん…太宰くん中也くん。」

『顔色悪いよ。風通しが良くなったから寒いね。』

暖炉に燃えるものを突っ込む。

蘭堂「ありがとう。」

太宰「話してほしい。蘭堂さんが擂鉢街で目撃した荒覇吐について教えてほしい。先代復活について
  の情報はいまはそれしかないから。」

蘭堂「あぁ。よく覚えているとも。忘れるものか。私だけが生き残った。だが周囲の部下はことごと
  く燃えてしまった。あの黒い炎に飲み込まれてしまった。あれは本当に荒神だった。」

太宰「面白くなってきた。くわしく教えてよ。」

蘭堂「あれは擂鉢街のほぼ中心地での出来事であった。」

と蘭堂さんは話し始めた。

そして、

「ただヨコハマの海が遠くに眺めるあの海だけが月明かりをたたえて静かに凪いでいたのを妙に覚え
 ている。あのとき獣の声を聞いた。なんの感情も含まぬ声であった。私にはそれが怖かった。」

といい、蘭堂さんの話はおわった。

蘭堂「すまないね。君たちは先代ボスの復活を敵異能力者の偽造だと証明したかったのだろう?」

太宰「いや?面白い話を聞けた。全部わかった。おかげで事件解決だ。」

『全部わかったって…!…そういうことか。私も分かっちゃった。』

中也「…は?」




町外れの廃墟

激突する中也と太宰

中也「犯人教えろよ!!」

太宰「やだね!!」

中也が早く太宰に接近

強烈な下段蹴りを放つ

太宰「とう!」

地面を蹴って上空に回避する太宰

落下の勢いを生かして

手に持った金棒を振り下ろす

太宰「フン!」

中也、両手でガード

中也「くっ」



『頑張れ中也!』

太宰が着地した

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作者名:双葉 | 作成日時:2022年7月3日 12時

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