病み系社畜は人気者で嫌われ者【過去編】 (ページ3)

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莫迦が3人ページ3

ドカッ

太宰「…羊の領土を犯したものは一人残らず凄まじい反撃を食らう。そうか。君があの羊の王＿＿

　重力使いの中原中也か。」

『羊の王…重力使い…？』

重力を操る…強い…。

中也「俺は王じゃねえ。ただ手札を持っているだけだ。」

太宰「自信過剰で調子に乗っている子供か。僕が一番キライなタイプだ。」

中也「俺だってお前みたいな人を小馬鹿にしたような屑は世界一嫌いなんだよ。」

広津「そこまでだ。」

中也「あ”ぁ？」

広津さんは手袋をとる。

広津「投降せよ。小僧。」

中也「いくら凄んでも怖くねえよ。爺さん。俺を誰だと思ってる。」

広津「羊の王様、か？」

中也「ちげぇよ。ったく。手札を持っているだけだって言ったろ。」

手札…か。これから何が起こるのか。それは小さい戦争だ。

『いくら小さくてもこれは戦争。どんな事が起こる？何をする？誰が死ぬ？私に見せてよ。』

太宰「…今回は誰も死なないよ。殺せなんて命令はきてないんだから。君に見せるつもりはないけ
　ど。」

『そう。残念。まあ頑張ってね。』

太宰「戦うのは広津さんだけどね。」

…広津さんが押され気味かな。

広津「捕まえた。」

広津さんが中原中也の肩を掴んでいる。そして、太宰が中也の首あたりに触れている。

太宰「私の異能力は異能力無効化。」

『え、初耳なんだけど。反異能力者か。』

太宰「言ってなかったっけ。そうだよ。」

ズザザザッ

『！？太宰！』

なんと吹っ飛んだのは中原中也の方ではなく太宰の方だった。中也は後ろに飛んだ飛んだがおそらく自分でだ。証拠は無傷なところだろう。

『大丈夫？』

太宰「あぁ。やられたよ。」

『異能力無効化なら私の異能も効かないか…』

太宰「蹴られたせいで手を離してしまった。」

『なるほど。』

なんだか嫌な予感がする。

『ッ！？！？！？！？』

突然爆風に襲われる。その爆風に耐えきれず私は紙切れのように吹っ飛ぶ。

太宰「っ！」

太宰が私に手を伸ばし＿＿＿つかんだ。私も太宰を掴み、掴まれそうなところに掴まる。

しかし、突然頭にものすごい衝撃が来た。その衝撃で私は気を失った。爆風で飛んできたものが頭に当たったのだろう。

太宰side
太宰「A！」

Aの頭に爆風で飛んできたコンクリート片が当たった。あまり大きくないから死んではいない。血が出ているのがみえる。

広津「太宰さん。手を離してください。」

太宰「は？」