アナタに一輪の華を

守りきれるだろうか [ DAY.10 ] ページ27

涼太side

それから程なくして、

Aの治療は本格的に始まっていた。

A)あ、涼太っ！今日も来てくれてありがとうね？お仕事忙しいのに、、、


涼太)全然？俺がAに会いたくてきてるんだから、気にしないでよ

そう、俺は仕事で遠征がない限り、

隙間時間を見つけてはAの病室を訪れていた、

A)無理しないでね？


涼太)だ〜か〜ら、無理なんかしてないから！

正直言うと、あまり寝れていない。

Aが入院するようになってから、

Aの温かいご飯や、

Aのぬくもりか隣にない不安で、

ただでさえも少ない睡眠時間が削られていく

A)涼太、隈が凄いから、、

Aがいる ”当たり前” が消えて

Aの偉大さがよく分かるようになった。

涼太)俺、ソロの曲決まってさ！興奮で寝れてねぇんだよ笑


A)え！そうなの！？楽しみだなぁ、涼太のソロ


涼太)でも、まだまだ解禁は先だから待っててね？


A)もちろん！楽しみすぎて寝れないよ〜

ワクワクしてキラキラと輝くその瞳が

やけに儚げで、目が離せなくなった。



そのままAに唇を重ねる。

久しぶりの、優しいキスだった。

Aがもしかしたら明日、消えてしまう。

そう思うと、離したくなくて、

ずっと俺の腕の中に閉じ込めておきたくて、

何度も何度もキスをした。

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