【男主】ワイルド・ワイルド・プッシーパンサー！！【僕のヒーローアカデミア】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,705 hit

POWER ページ7

.

──頭の隅にノイズがかかった。でも、それは痛みじゃなくて何かを無理矢理引っ張り出すような…………パッと、緑谷くんの体から赤い血液のようなものが光出した。それは決して良いものではなくて無茶をしている光。

『ッ……個性消してください！！！』

「！」

.

相澤さんは俺の言う通りに目を見開いて彼の個性を消した。グラウンドの上にはポツンとボールが小さく転がる。

.

「なっ……今確かに使おうって……」

.

「個性を消した」

.

「つくづくあの入試は合理性に欠くよ……お前のようなヤツも入学できてしまう」

.

いつの間にかノイズも消えていた。個性を消したのはイレイザーヘッドである相澤さんだからこそ。
ほんっとに無茶はいくない！！

.

相澤さんは個性を消し、２回目のボール投げを予告した。うーん……ここで大きな成績を出しても除籍は間逃れない。俺自身もあまり生徒を辞めさせたくはない。

.

「〜ッ……SMASH！！！」

.

ぶわりと大きな風を巻き起こした。
ボールはキラリと空に輝く。
あっ……記録……！

.

『なっ、705.3m！！』

.

「せん、せいっ！まだ動けます！！」

「コイツ、〜……」

さっきの不敵な笑いとは違う。緑谷くんを本当に認めた微笑み。俺も嬉しくなって、わしゃと緑谷くんの頭を撫でた。