その8 ページ10
「よかった!逃げれたのねA…ってその髪…!!」
「あ、エミリーさん…先程は…」
「どうしたのその髪は!!」
あのあと、Aは気づいたら館の前にヘタリと座り込んでいた。
服に着いた砂をぽんぽんと落とすと中に入りまず向かったのは治療室だった。
体の調子を見てもらわないと、と思ったからだ。
「最後…攻撃避けようとしたら切られてしまって」
と短くなった髪をいじりながら言うとガシッと両肩を掴まれる。
そして鏡の前に座られるとエミリーがハサミを持って近づいてきた。
「まずは整えなきゃ、でしょう?」
「は、はい」
切りあとはざんばらでボサボサになった髪をエミリーは梳かした。
髪を整えてもらっている最中「よく頑張ったわね」と褒められAはなんだか嬉しい気持ちになった。
「初めてのハンター…ジョゼフさんはどうだったかしら?」
「…急に後ろに現れてきて、驚きました、怖い人でした…」
Aの返しにエミリーはくすくすと笑う。
「そうね…彼の特質はちょっと特殊だからね…」
「ゲームでは意地悪だけど普通の生活ではとてもいい人なのよ」
エミリーの言葉にAは首を傾げた。
そんな彼女の反応にエミリーはまた小さく笑みを零すと
「そのうち、あなたの髪を切ってしまったことを謝りに来ると思うわ」
と言った。
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ユウ - 続き楽しみにしてます! (2021年10月16日 18時) (レス) @page18 id: 7269ac0cb9 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`)(プロフ) - いきなりすみません!ミニチェアではなく、ミニチュアではないでしょうか? (2019年8月28日 6時) (レス) id: f9978950ab (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - な、なんだこの小説は...めっちゃ好き/// (2019年8月23日 2時) (レス) id: 8f490fdd4c (このIDを非表示/違反報告)
三千里(プロフ) - かなとさん» 外しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年8月23日 1時) (レス) id: 352d6f3bd4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月23日 1時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三千里 | 作成日時:2019年8月23日 1時