その５ ページ7
目を覚ますと最初に『解読に集中して！』チャットを打つ。
場所は永眠町、Aのリスポーン地は学校側のゲートの近くだった。
そして近くにある暗号機の解読へと手をかけた瞬間、カシャリとカメラのシャッター音が聞こえた。
「…？カメラのシャッター音？」
今までゲームをしていた中で初めてのことに戸惑いつつもAは解読に集中する。
するとゴーンゴーンと鐘の音が鳴り響いた。
バッと右上を見る。
どうやらエミリーが攻撃されたようだ。
しかし、Aの目に映ったのはその下の枠に囲まれている方のエミリーが攻撃されていた。
「な、に…どういうこと、」
と困惑するAに昨夜のイライの言葉が頭をよぎった。
『明日のゲーム、気を付けてね』
「これ、もしかして…ハンターは写真家…？」
イライさんの忠告はこの為だったのか、と思った。
「…っ」
「(いや、取り敢えずは解読に…)」
と目の前の暗号機に集中していると前からエミリーが走ってくるのが見えた。
「エミリーさん！」
「A！まだ写真世界が終わるまでには時間はある…解読に集中して！」
と二人がかりで解読をする。
「A、今回のハンターは写真家…ジョゼフよ」
「やっぱり…そうでしたか」
と頷くAにエミリーは写真家のことについて説明をした。
写真世界が終わるまでに解読途中の暗号機が通電しないと進み具合が半分になること。
写真世界で負傷やダウン、ロケットチェアに縛られると写真世界が終わればその状態から一段減った状態が反映されること。
「写真世界の私はチェアに縛られてる」
「ということは…写真世界が終わるとエミリーさんはダウン状態になるってこと、ですよね」
「えぇ、そうよ」
とエミリーが言い終えると同時にガコン！と通電する。
そして写真世界が終わり現実世界と結合した。
するとエミリーは呻き声をあげその場に崩れる。
治療をしているときにまた一つゴーンゴーンと鐘の音が鳴り響いた。
「ヘレナさんが…」
「Aは解読に集中して、私が助けに行くわ」
とエミリーは残りの治療を自分でし終えるとヘレナが縛られている場所へと走っていった。
Aはエミリーの命令に頷くと次の暗号機へと向かって走り始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ - 続き楽しみにしてます！ (2021年10月16日 18時) (
レス) @page18 id: 7269ac0cb9 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`)(プロフ) - いきなりすみません！ミニチェアではなく、ミニチュアではないでしょうか？ (2019年8月28日 6時) (レス) id: f9978950ab (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - な、なんだこの小説は...めっちゃ好き/// (2019年8月23日 2時) (レス) id: 8f490fdd4c (このIDを非表示/違反報告)
三千里(プロフ) - かなとさん» 外しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年8月23日 1時) (レス) id: 352d6f3bd4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月23日 1時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三千里 | 作成日時：2019年8月23日 1時
