その１４ ページ16
「ふふ、Aの特別な人の類に入れたみたいで嬉しいわ」
「いつも治療してくれますし」
恥ずかしさからか不貞腐れたように呟くAにエミリーは微笑む。
そして「気をつけるのよ」と言った。
エミリーの言葉に「…はい、もちろん」と返す。
そして「話を聞いてくれてありがとうございました、それでは失礼します」と小さくお辞儀をし、エミリーの部屋から出ていった。
Aが出ていった扉をしばらく見ていたエミリーは
「それにしても…荘園のミニチェアを製作していたなんて…」
今度見せてもらいましょう、と心の中で呟いた。
＊
自室に戻ったAはぼふっとベッドに倒れ込む。
そして盛大に溜息を吐いた。
ジョゼフとの約束までの残り2日間、Aはゲームには出ずにのんびりしようと誓っていた。
ミニチェアが完成に近づいていくかもしれないという興奮と敵の懐に入るという恐怖でごちゃごちゃの状態では到底ゲームに集中などできるはずがない、と感じていたからだ。
しばらくゴロゴロとすると「暇だ」と呟きゆっくりと瞼を閉じる。
ゲームにもミニチェア製作にも集中できない今の彼女には寝ることしかすることがなかった。
＊
ジョゼフとの約束まで残り1日、つまりは明日だ。
ゆっくりと目を開けるAは「(昨日は無駄な時間を過ごした気分だな…)」と思った。
それもそのはず、彼女はエミリーに相談しに行ったあと自室に戻り寝に寝たからだ。
これではいけない、と思うも何せすることがない。
うーんとベッドに仰向けのまま悩んでいるとふいにコンコンとノックされた。
Aはすぐさまベッドから降りると「はい」と返事をし、駆け寄るとドアの下の隙間から手紙が入ってきた。
「手紙を送ってくるということはナイチンゲールさんからか…」と呟くと出された手紙を拾い早速開いた。
「″貴方様に贈り物が届きました、玄関ホールまで来てください″………贈り物？」
Aはそのフレーズに疑問に思いながらもホールに向かうために引き出しから急いで服を取った。
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ユウ - 続き楽しみにしてます！ (2021年10月16日 18時) (
レス) @page18 id: 7269ac0cb9 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`)(プロフ) - いきなりすみません！ミニチェアではなく、ミニチュアではないでしょうか？ (2019年8月28日 6時) (レス) id: f9978950ab (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - な、なんだこの小説は...めっちゃ好き/// (2019年8月23日 2時) (レス) id: 8f490fdd4c (このIDを非表示/違反報告)
三千里(プロフ) - かなとさん» 外しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年8月23日 1時) (レス) id: 352d6f3bd4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月23日 1時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三千里 | 作成日時：2019年8月23日 1時
