chapter 86 ページ6
「………………は？」
大きく目を見開いたユリオは、髪こそ短くなっているけれど4年前の幼い姿と重なった。
「あいつは、お前のことを………」
「らしいね。から、自惚れて告白まがいのこと言ったら丁寧にお断りされちゃって。」
「意味わかんねぇ、だって、カツ丼に惚れてるからってあいつは……」
段々と語尾が小さくなっていったけれど、はっきり聞き取れた。「俺を選ばなかったのに、」と。
「じゃ、そういうことだから僕も練習に戻ろうかなぁ。」
「は！！？おい待てカツ丼、なんで、なんであいつはっ、」
「……今日はヴィクトルも僕も帰りが遅いんだ。雑誌の取材だったかな。」
肩を掴むユリオに笑いかけて、
「マッカチンにエサ、あげといてよ。」
それから、と付け足して、
「鍵を忘れた時はノックを某ディズニー映画と同じリズムで叩く決まりなんだ。それがヴィクトルの家でのルール。」
某ディズニー映画の雪だるまの曲、といえばさすがにユリオでも分かったらしい。
「リズムは分かる？」
「あたりめーだろ、何回聞いたと思ってんだ。」
「ふふ、今日は家から出ない、って言ってたし、マッカチンの餌やり、よろしくね？」
「……ほんと、お前ってお人好しだよな。」
「どうだろう。ユリオに雑用を押し付けたわけだし、むしろ悪人じゃない？」
「……じゃあ、報酬はお前の幼馴染でいいぜ。」
「返品不可能だからね。」
「返す気なんてさらさらねーよ。」
「あと、泣かせたらマリ姉ちゃんとミナコ先生がユリオを泣かせに行くから。」
「お前じゃねーのかよ。」
「僕はもうAを何回も泣かしてるからね。」
笑みが自然と溢れるようになって、ユリオがスケート靴を脱いだ。
「ヤコフには風邪、とでも言っといてくれ。」
「はいはい。じゃあ、行ってらっしゃい。」
選手の命ともいえるスケート靴を乱暴に脱ぎ捨てて、ユリオは走ってリンクを出た。
あんなに嬉しそうな病人(仮病だけど)はじめて見たよ。
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みこ - だってユリオの意地悪な顔なんてえろいに決まってるじゃないですか!!! (2017年4月18日 18時) (
レス) id: c68a911b59 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 天界ノヤりん女神さん» 無事100まで来れました…(笑)いや、もうイチャイチャさせたくてウズウズしてます(笑)ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2017年4月16日 21時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - みこさん» え、エロい……？(笑)かっこいいと思ってもらえて何よりです(笑)今後もよろしくお願いします(´・∀・｀) (2017年4月16日 21時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
天界ノヤりん女神(プロフ) - 100達成おめでとうございます!!! つ、ついに…距離も縮まってイチャイチャして…えへへへへへへへへ(´∀`//)もうでろ甘なユリオが見れて幸せいっぱいですんふふふふ() 更新頑張って下さい。全裸待機!!! (2017年4月11日 20時) (レス) id: ecaeec78dd (このIDを非表示/違反報告)
みこ - ユリオーーーー!!!!!!!えろい!!!!!!鬼畜!!!!!!!カッコいい!!!!!!!!! (2017年4月10日 19時) (レス) id: c68a911b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 | 作成日時：2017年4月5日 7時
