45 ページ46
夢を見た。
そこは中世のロシアで、
私は見世小屋の中からその様子をじっと見ていた。
祭りの真ん中で踊る彼はとても綺麗で、
きっと小屋に閉じ込められている私なんかと比べ物にならないくらい幸せなんだろう。
(...私も彼と一緒にいたいのに。)
小屋から飛び出た先は謝肉祭。
周りに私の味方なんていなかった。
「可哀想なペトルーシュカ。」
「え？」
「今日の断頭台にはあなたがのぼるのね。」
眼下にはたくさんの野次馬、
頭上にはギロチン、
隣には処刑人。
あぁ、悲劇のペトルーシュカはこうして死んだのか。
(...そして、亡骸をさらされる、そんな人生。)
「何してんだよ豚まん。」
「え？」
そこにいたのは祭りで踊っていた綺麗な彼。
絹のような金髪をなびかせて、彼は笑った。
「ほら行くぞ、喜劇のペトルーシュカ。」
って。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき - キュンキュンしました///とっても面白いです！！！！！！！ (2020年5月6日 11時) (
レス) id: 1c1d4c066e (このIDを非表示/違反報告)
花子 - すごく面白いです！ただ、レーノチカという呼び方だけ気になります…>_<… 「〜チカ」という愛称は、子供を「〜ちゃん」と呼んでいる感じの意味だと聞いたので、コーチを子供扱いする愛称で呼んでいるのはちょっと違和感を感じます…。 (2018年2月20日 23時) (レス) id: 8b9fdfebe7 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 兎羽 兎さん» コメントありがとうございます^ ^どうしてもピチットくんの扱いがこうなってしまうんですよね(笑)じわじわきてるようでなによりです(笑) (2017年2月22日 0時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽 兎(プロフ) - すごく面白いです！特にピチットくんがじわじわきます(笑） (2017年2月13日 20時) (レス) id: cd60dd09c7 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます(^ ^)はい、最後まで書き続けます！(笑)全然プレッシャーじゃないです！むしろありがとうございます^ ^ (2017年2月4日 20時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊織 | 作成日時：2017年2月3日 14時
