25-Lee know- ページ25
HJ「マジでびっくりしたよ」
SM「何も無くて良かった」
夜の病院でそう会話をしていたのは帰り道
3人を乗せた車が軽い衝突事故にあったからだった
診察を終えた3人は診療時間外の誰もいない
静かな廊下でマネージャーを待っていた
Le「本当良かった。ステイが心配するだろうな」
ステイもそうだけど、ヌナにも連絡しないと
携帯を取り出すと電源が切れていて画面が付かない
Le「はぁ…ヒョンジナ、ちょっと携帯貸してくれない？」
HJ「いいけど」
携帯を受け取ろうと手を伸ばすと自動ドアが開く音がする
するとヌナとマネヒョンが入ってきて、僕を見たヌナは
安心したかのように泣き出しそうな顔をしていた
「リノ！」
Le「ヌナ！？なんで…」
なんでいるの？と問う暇もなくヌナは僕を勢いよく
抱きしめて肩を揺らしていた
HJ「わお……」
SM「おぉ」
突然のハグに驚く二人をよそにヌナは泣いている
Le「どこも怪我してないよ。大丈夫大丈夫」
「事故って聞いたからびっくりして」
相当心配してたであろう、その弱々しく震える姿が
可哀想で優しく背中をさすり涙を指で拭った
Le「ヌナごめんね。心配かけたね。もう帰れるから大丈夫」
「良かった…」
こんな事を思ってる場合じゃ無いけど、涙を拭う姿が
綺麗で、自分の為に駆け付けてくれた事実が嬉しくて
胸がいっぱいになったのを感じた
「ヒョンジナとスンミナも何もない？大丈夫？」
HJ「何もないよ！」
SM「無傷だから大丈夫」
ヌナは我に返ったのか握っていた僕の手を離して
気まずそうな様子だった
Le「マネヒョンに連れて来てもらったの？」
「うん。私事務所にいたから…皆今日はゆっくり休んでね」
Le「ヌナの家に行くよ」
「ダメだよ今日は家にいな」
一緒にいたいって顔してるし
心配かけて泣かせたヌナをこのまま返したくない
Le「マネヒョン。ヌナを宿舎に連れて行っていい？
明日の予定も全部キャンセルになったし
大人しくするから」
SM「今日はヒョンと一緒がいいでしょ」
「えっ！良いよ！私は帰るし」
当然二人の事を色々と察しているマネヒョンは
悩んだ顔をしたけど、うんうんと頷いてくれた
その代わり僕達とは別の車でヌナとマネヒョンは
二人で宿舎に向かうならと承諾してくれた
HJ「良かったねリノヒョン」
ニヤニヤしながら肩に手を置いてきたヒョンジナを
軽く叩いて、迎えに来た車へと足を運んだ
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作者名：雨 | 作成日時：2024年1月16日 23時
