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居酒屋を出て急いで階段を降りるとそこには
リノが待っていた。その姿を見るだけで心が踊る
Le「はいこれ被って」
私に近づき白くふわふわした帽子を深く被らせる
変装の為に用意してくれたのかな？
「えー！何これかわいい」
Le「ヌナの為に買っといたんだよ。行こう」
手をギュッと繋ぐと早歩きで並んで歩く
こうしてリノと夜の街を歩く日が来るなんて
嬉しくてワクワクする。韓国では記者に張られている
かもしれないし、絶対にできない事だから
「リノとこうして歩けるなんて夢みたい」
Le「日本だから出来る事だよね。今夜中だし」
そう言ったリノも嬉しそうで、愛おしい
「なんて言って抜けて来た？」
Le「コンビニ行くって」
「同じㅋㅋ」
少しの限られた二人きりの時間を過ごそうと
居酒屋近くの広い公園に入り散歩をした
深夜で人気の無い静かな場所
リノが隣に来た時に提案してくれたので
私はマネージャーに嘘をついてこうしている
リノと散歩ができるなんて贅沢すぎて本当に嬉しい
Le「散歩って良いね。癒されるな」
「うん！すごく幸せ」
Le「チャギヤ、今日も一段と可愛いね」
その甘い顔で見つめられるの、いまだに慣れなくて
私は目を逸らしてしまう。そんな私を見てリノは笑っていた
大きな湖の前にあるベンチに座るとリノは私の肩に手を回し
自分側に引き寄せた。その行動にまたドキッと胸が高鳴る
「………なんか皆の前だと話にくいよね」
Le「うんㅋㅋそうだヌナ、スンミナにあーんして
もらってたでしょ？」
「あ、ごめん。つい自然にもらってた…」
リノはきっと私をよく見てる
自分の行動に反省したけどその事実が少し嬉しかった
Le「俺がしてあげるのに〜そのヌナが可愛かった」
「やめてよ〜リノにしてもらいたいな」
するとリノは私の首の後ろに手を添えて唇を重ねた後
「はい」っと満足そうに微笑む
「キスしてなんて言ってない……」
Le「そんな顔してたよ」
「もう！揶揄わないで」
リノの腕に自分の両腕を絡めて力強く抱き付いた
許されるならずっとずっとこうしていたい
このまま離れたく無いなんて言ったら重いだろうな
「リノ大好き」
Le「俺も本当に愛してるよ。マジで好き」
リノは綺麗な瞳で真っ直ぐ私を見つめた後
優しく頭をポンポンと撫でた
しばらく二人の時間を過ごした後、私達は何ごとも無く
皆のいる場所に戻ったのだった
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作者名：雨 | 作成日時：2024年1月16日 23時
