17-Lee know- ページ17
目を覚まして時計を見ると朝6時
あーあ。今日が来てしまったと残念な感情になる
休みの日でも規則正しく目が覚めるのが
勿体無い。もう少し寝ていたいのに
だけど僕の隣にはヌナがいて眠っている
まぁこの寝顔を眺めていられるなら
早く目覚めるのも悪くないな
身体を横にしてAをじっと見つめていた
閉じている瞼をスッと撫でてみる
長いまつげ、白い肌、メイクしてないと
いつもより幼くより可愛さが際立つ顔
やっと僕だけのものになった
どれだけ長い間ヌナを好きだったか知らないでしょ
絶対にバレたくなかったから気付かなかったかも
しれないけど、ずっとずっとヌナだけを見てきたんだよ
「ん…」
Le「おはよう」
サラサラの髪に指を通して撫でると
ヌナはまだ眠そうでその姿が可愛い
「朝になっちゃった…」
Le「寝起きでも可愛いね。俺すっぴんのヌナの
ほうが好きかも」
「えーっ絶対メイクしてるほうがいいよ〜」
こうして同じベッドでゆっくりと会話ができる朝を
迎えられるなんて夢みたいだった
思わずヌナを包み込むように抱きしめて自分の
身体に引き寄せた。温かい体温といい香りに
包まれると癒される
「ふふっ…リノあったかい」
Le「うん」
「どうしたの〜寂しい？」
寂しそうだと感じたのか頭を撫でながら聞いてくる
そういう自分に気付いてくれる所も好きなんだ
Le「いや？離れたくないだけだよ」
「寂しいんじゃん！私も嫌だよ〜」
僕にしがみついたまま
「リノの体温を忘れたくない」なんてそんな事を言う
Le「じゃあもっと忘れない方法あるよ」
「どんなこと？」
Le「キス以上のことすれば良いんだよ」
「ちょっと…！！バカ！」
Le「ㅋㅋㅋ何を想像したの？」
恥ずかしそうに肩を叩いてくるAを見て笑った
le「冗談ㅋㅋじゃあヌナ、キスして。
昨日は俺からしたじゃん？」
「そう言われると恥ずかしいんだけど…」
早く目を閉じろと言う。閉じないで見てたいんだけどな
仕方なく目を瞑ると、一瞬だけ重なる感覚がした
Le「短すぎ」
すぐに唇を離して顔を背けるヌナの顔を両手で捕まえ
逃がさないようにした。さっきよりも長く唇を重ねると
もっともっと深くと欲が出てくる
いや、今日は我慢しておこう
充分可愛いヌナを見れたし
唇を離した彼は、それはそれは機嫌が良さそうに
頬を染めるAを見て微笑んだのだった
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作者名：雨 | 作成日時：2024年1月16日 23時
