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二人はしばらく身を寄せ合って話をした
リノは練習生の頃から私を好きだったらしい
それを恋だと気付いたのは私と会えなくなってから
だったみたいだけど、本当に驚いたし意外だった
今日という日は忘れられない日になるだろうな
「もう遅いし寝よっか」
Le「そうだね」
リノはリビングの隣にある部屋のベッドに
寝っ転がり電気を消す
私はもう一つの部屋で寝よう
おやすみと言おうとした時、リノが言う
Le「ヌナおいで。」
トントンと自分の隣に来いと手を動かしている
「えっ？」
Le「ん？どうしたの」
一緒に寝るって事？てっきり別で寝るかと思い込んで
いたけど、そっちのほうが変なのかな
「な、なんでもないよ」
ドキドキしながらベッドに入り
緊張を押し殺しながらリノの方に身体を向けた
Le「ん」
目を逸らしながら片腕を広げている
腕枕をしてくれるの？
その仕草にギュッと胸が締め付けられるような感覚がした
男らしく筋肉のついたその腕にそっと頭を乗せる
「腕疲れちゃうよ。私がしてあげようか」
Le「ん〜…それも良いね」
眠そうな声で腕枕をしたままギュッと抱きしめられる
「ドキドキして眠れないかも…」
Le「俺も。聞こえる？」
腕の中でリノの胸に耳を当てると
確かに早い鼓動が聞こえた。愛おしい彼の音がする
「眠いのに緊張してるのㅋㅋ」
Le「うんㅋㅋㅋ」
「明日が来るの嫌だなぁ」
Le「だから今日はこのまま寝るんだよ」
私もようやく彼の背中に手を回しくっついてみる
綺麗な顔とギャップのある大きくて男らしい背中
安心するからか次第に緊張は緩まっていた
Le「ヌナ、いい匂いがするね」
「そう？リノもするよ」
抱きしめられていた胸から顔を離して
リノの顔を見ると眠そうな顔をしている
思わず両手でリノの頬を覆うと彼の熱を感じて
それがさらに私を愛おしくさせるんだ
本当にかっこよくて綺麗な顔をしてるなぁ
「リノや、眠そうな顔も可愛いね。もう寝なさい」
Le「俺は可愛いよりかっこいいんだよー」
「そうだね〜知ってるよ〜」
眠そうで少し子供っぽい雰囲気のリノは
物凄く可愛いくてどうにかなってしまいそうだ
Le「ヌナ」
「んー？」
呼ばれて返事をした時、リノは一度だけ
私に軽くキスをした。ほんの短い瞬間だった
固まるAをよそに、リノは愛おしそうに
優しい目で見つめて静かに呟く
Le「チャギヤ、おやすみ。」
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作者名：雨 | 作成日時：2024年1月16日 23時
