14-Lee know- ページ14
夕食とシャワーを終わらせ一息つき
ドライヤーを済ませてリビングに戻る
ヌナと旅行に来てるなんて変な感じ
今まで会いたいけど会えないと思って諦めていたのに
もっと早く行動に移せば良かったな
リビングに戻るとパジャマを着たAが
窓際のソファに座って夜景を見ている
「紅茶入れたよ。もう寝る?」
大きくふかふかなソファに腰掛けAの隣に座った
Le「寝るの勿体無いな〜」
「ふふっそう?じゃあ昔の話でもしよう」
Le「いいよ」
「まさか練習生一カ月でオーディションに出るとは
思わなかったでしょㅋㅋ」
Aは楽しそうに昔の話を始めた
Le「うんㅋㅋ人生何があるか分からないよ」
「リノのオーディションが決まった時、本当に
嬉しかったんだ。絶対デビューして欲しかった」
オーディションの時はまだAは練習生で
自分の方がデビューへの道が近くなってしまった事に
なんだか勝手に申し訳なく思っていた
なのに、ヌナはすごく喜んでくれていたんだね
Le「オーディション決まったのは夢のようだったし
本当に嬉しかったんだけど、もうヌナとの日常が
無くなるのかって思ってた」
「同じ事私も思ってた!」
Le「連絡はたまに取ってたけど、もうあの頃には
戻れないんだなって」
あの頃の寂しかった本音
今までずっと言わなかった自分の想いが溢れて言葉になる
「でも最近こうして遊ぶようになって、本当に良かった」
Le「うん。俺もそう思うよ」
今までの距離を縮めるかのように二人は隣に座っていた
「忙しい毎日だっだけど、寂しいなぁって
思ってたんだよ」
そう言って微笑んで僕の肩に手を置いた
同じ事、思ってくれていたんだ
肩に置かれたAの手にそっと触れて優しく握る
Le「俺も寂しかった。ずっと会いたいって思ってたし」
「リノもそうだったなんて意外…」
手を握られたAは少し照れている
それでもリノに応えるようにギュッと握り返した
温かく間近で感じる体温が愛おしい
深く呼吸をした後、Aの澄んだ瞳を見つめる
その瞳を見つめるほど、僕は離れられないんだ
Le「………好きだよヌナ。」
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作者名:雨 | 作成日時:2024年1月16日 23時