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事務所でレッスンを終え 一旦休憩に
入ろうと練習室に足を運んだ
数日前に忘れた充電器を取りに行かなきゃ
お腹も減ったから何か食べよう
なんて事を考えながら、真っ暗な練習室の照明を付け
シンとした部屋に足を運ぶ
なんとなくAは練習室のソファに視線を向ける
「うわっ……びっくりした……」
ふと視線を向けた先には人影があり
予想外の出来事に心臓が跳ねた
リノ……？？寝てるの？
ソファで身体を丸めて腕を組みながら眠っている
それらしき人物に近付いてみる
やっぱりリノだ、事務所で会うなんて久しぶりだな
静かに寝息を立てている綺麗な寝顔をしばらく見つめていた
肩を優しく揺さぶって起こしてみる
「リノ。具合悪いの？」
眉間に皺を寄せ迷惑そうな表情をした後
起こされた事に気付いたリノはゆっくりと
目を開いていく
その瞳はキラキラと澄んでいて綺麗だった
Le「………おぉ……ヌナ」
「ふふっ。ごめんびっくりした？」
目を丸くして驚いている表情が
なんだか可愛いくって笑ってしまう
「体調悪い？」
Le「いや仮眠してただけだよ。ヌナは？」
「今休憩中。忘れ物取りに来たの」
Le「なんか久しぶりだね」
お互い忙しくて本当に久しぶりだ
会えて嬉しい
「元気？もう今日は仕事終わりなの？」
Le「まぁね〜今日は終わりだよ」
「私は19時からまたレッスンなの〜」
Le「へぇ、忙しいね。ご飯食べた？」
優しく微笑む彼の表情を見て少しだけ
胸が動いた気がした
「まだ…お腹空いた」
Le「久しぶりに食堂行こう」
すぐにAが返事をすると
リノは機嫌が良さそうに微笑んだ
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作者名：雨 | 作成日時：2024年1月16日 23時
