ようせいさん�� ページ17
貴女side
怪異『み』
八尋「や、やだ…」
怪異『た』
『な』
貴女「っ、ねーちゃん!!!」
「氷柱落とし!!」 花子「蹴散らせ、白杖代!!」
私が使ったのと同時に花子さんの白杖代も飛んできた
それらは見事に命中した
花子「ヤシロはすーぐイケメンと怪異に引っかかるね。ハナサキは怪異にだけ、引っかかるし…」
「ダメだよ、気を付けなくちゃ」
「ヒトなんてカンタンに死んじゃうんだからさ」
「…ね？」
床に座り込む私達二人の前にしゃがんで言う花子さん
その言葉がとても重く感じた
私は怪異と人間のハーフだが、実際に死んでいる訳では無い
だから…
いつか、死は訪れる
今までそんなこと、怖くなかったのに
なのに、何故か今少しだけ怖く感じた
ﾎﾞﾝｯ
八尋「いたっ」
貴女「！」
八尋「ん？」
「何これ…」
うさぎ？と言うねーちゃん
これって…
貴女「…勿怪？」
花子「お、ハナサキよく知ってるねー！正解！」
なでなでしてやろう！と言って私の頭を遠慮なくなでる花子さん
貴女「えっ、ちょ…ボサボサな髪が更にボサボサになる……」
そして、花子さんは私の頭を撫でる手を止めないまま話を続けた
…何だろう、なんか知ってるぞ
これ私が前に花子さんにやった事だ
花子「彼らは勿怪」
「現在の名は“ようせいさん”」
「古くからヒトの傍に居て小さな盗みやいたずらをしている怪異だよ」
八尋「さっきと随分形が違うのね」
かわいい…、と言いながらもっけをつつくねーちゃん
貴女「…確か、母さんから聞いた話によればだけど」
「勿怪は弱くて臆病な怪異だから、何かを攻撃する時はさっきみたいに大勢で集まって変化する」
「…で、あってる？花子さん。
それで、いつまで撫でてんすか」
花子「うん、合ってる。
え？まだ撫でますケド？」
嘘だろ、と思いつつ花子さんが付け足すなら、と言って話し始めた
花子「さっきハナサキが言った通り、勿怪は臆病な怪異だ」
「だからこそ本来、人を襲うような攻撃的な怪異じゃないんだけど…」
勿怪『われらもころしはしたくなかった』
『しかしわれらの“はなし”はかわってしまったのです』
『やむなしやむなし』
八尋「はなし？」
貴女「…噂の事ですか？」
花子「ハナサキってば頭冴えてるねー！」
「そう、噂のこと！」
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文ストぽっぽ - 自分は光くん落ちがいいな〜なんて思ってます。 (2023年3月28日 16時) (
レス) @page24 id: 550fd98a77 (このIDを非表示/違反報告)
れ い 。 - 面白かったです。 (2022年12月20日 0時) (レス) id: 1b6a7c8f70 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - LINEのやり取りの時緑の吹き出しに白は見にくいです。黒などにしたらいいと思います。作品はとても面白かったです！！ (2022年12月11日 7時) (レス) @page2 id: f8d7b9f8e8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - おもしろいです！！！ (2021年6月19日 22時) (レス) id: d7e7e6275d (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - こう見ると、北海道って不幸ですね（汗） (2020年3月10日 0時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も せ x他1人 | 作成日時：2018年8月18日 13時
