大っ嫌い。でも、 (ページ9)

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あの流れ星に願い事をしてから結構な月日が立ち、もう文化祭の季節になっていた。

私のクラスはお化け屋敷をやるらしい。
らしいというのも、私は寝ていたので後からとしみつに聞いたのだ。

そして私はとしみつと一緒にゾンビをするのだそうだ。

…ええー。

なんて言ったらとしみつにぶたれた。

まあ寝てたんだもんね、仕方ないか…。

．

．

．

｢A～！ちょっとこっち手伝って！！」

｢わかったー、今行くー！」

今日は文化祭当日だ。

私はというと、仕掛けに不具合などがないか確認をしている。

だけど、朝から体調が悪くて少しくらくらする。

が、初めての文化祭だし、皆に迷惑をかける訳にもいかないのでこうしてなんとか手伝っている。

お化け屋敷、上手くいけばいいな。

あ、そうだ、今思い出したが、この城西高校には文化祭の夜に花火が打ち上げられるのだが、その花火を手を繋いで見た2人は永遠に結ばれるのだそうだ。

｢A！」

｢っえ？な、なに！？」

｢もー、さっきからずっと呼んでた！で、こっちの提灯をここにつけておいて？」

｢うん、わかったー。」

まさか呼ばれていたとは。

しっかりしないと、と思いその提灯をつけようとした。が、高くて届かない。

どうしようと思いながらもつけようとしていると、何故か向こうから高身長イケメンくんが歩いてきた。

…私の幼なじみとその他3人を連れて。