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ゆめまるside 〜this morning 〜
あー、ねっむ…。
まだ先生来てないし、寝てようかな……。
俺は寝ようと思い机に伏せた。
すると、隣の席で椅子を引く音がした。
隣の席は芳永だけど来るはずないし、誰かが俺をいじりに来たんだろうと思った。
｢んだよ、俺はねみぃの。寝させろ、って……」
でもそこにいたのは男じゃなかった。
｢芳永！？ お前学校来ていいのかよ、まさかてつやに会いたすぎて抜け出してきたのか！？」
｢違う違う違う！杭全くん誤解しないで！」
どうやら抜け出してきたわけではないらしい。
｢私退院したの！もう病気治ったから」
｢まじか！よかったな〜！じゃあまたてつやといちゃいちゃするってこと！」
少しからかいたくなってそう言った。
芳永は"やめてよ〜"と笑い飛ばすだろうなと思っていたが、実際はその真逆だった。
｢……芳永？ 大丈夫？」
よく見れば芳永の肩が小刻みに震えていた。
ところどころ吐息も漏れていて、スカートにも水滴がポロポロと落ちていた。
俺は何故泣いているのか分からず周りを見渡していたが、そのときクラスの奴がが話しかけてきた。
｢あっれ！芳永じゃん！お久〜、下なんか向いてどした？」
きっと芳永は泣いてるところなんか見られたくない筈だ。
俺は芳永の手を引っ張って教材部屋に入っていった。
｢杭全、くん、？なんで」
｢どうせお前泣いてるとこ見られたくねーだろ。んー、ここなら多分誰も来ないし、俺でよければ話聞くよ？」
｢……っうん、」
俺は芳永から色々聞いた。
てつやと別れたこと、Aに酷いことをしたこと、芳永の過去のこと。
｢……そっか……。」
｢うん、私、岩崎さんに許してもらえないよ、、私、最っ低だ……っ、」
芳永ってこんな弱気だっけ。
｢……Aがどうであれ、お前はお前なりに気持ちを伝えなきゃ。反省してるんだろ？ ……まあ、Aに許してもらえるかはわかんないけど」
｢……それと、今まで辛かったな、Aに酷いことしたのもてつやが大好きだったからなんだよな。芳永の味方するってわけじゃねーけど、少なくとも俺は芳永の気持ちわかると思うから。」
｢……うん、ありがとう」
｢私、ちゃんと岩崎さんに謝ってくる、！」
｢……おう、自分の気持ち、ちゃんと伝えて」
〜back to now〜
｢っていうことがあって、その後お互いに名前で呼ぶことにしたの」
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作者名：らんご | 作成日時：2019年4月26日 21時
