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｢て、てっちゃん、？なんで、」
｢そりゃあ、彼女だら？心配くらいするやん」
なんでこんなに優しいんだ、別れたくなくなるじゃん
｢……てっちゃん」
｢……みり」
ほぼ同時にお互いの名前を呼んだ。
｢あ、ごめん。みり先にいいよ」
｢……ううん、てっちゃん言って？」
｢……うん、みり、」
その時私はなにかを察した。
てっちゃんも私と同じこと言おうとしてるな、って。
なんでこんなことばっかりわかっちゃうんだろ。
｢……別れよう」
ほら。
わかってた。わかってたけど…
胸が苦しくなって自然と涙が溢れてくる。
｢っ、うん、」
｢いい、の？」
｢……うん、わたしも、言お、うとしてた、」
｢……そっか」
｢うん……あ、てっちゃん、わたし、退院できる、から」
｢……っ、ほんと、？よかったぁ〜！ほんっとに心配してたから、！」
優しすぎる。なんでこんなに、
｢……好き、」
｢え、なんか言った？」
｢んーん！な、なんでも、ない、！」
｢そ？ならいいけ」
｢岩崎さんのこと、幸せにしたげて、ね、？」
｢……おう、」
｢うん、じゃ、今まで、あ、ありがとう！」
｢……っおう、楽しかったげぇ！」
なんでいつも笑うの……。
最後くらい笑顔以外をみせてよ……。
てっちゃんが病室を出ていったのを確認して泣いた。
思いっきり。
ありがとう、
｢いっちばん大好きでした、！」
届くわけないけど、星が煌めいてる夜空に向けて言った。
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作者名：らんご | 作成日時：2019年4月26日 21時
