大っ嫌い。でも、 (ページ25)

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｢おー、岩崎。アウトだぞー、早く座れー」

｢すいません……」

朝からこんなことになるとは……

ついてないな。

でも怖くない先生だったからよかったな。

てつやのクラスは結構怖い先生だからね…。大丈夫かな…。

はあ、

っていうか大体こうなったのもあの不良どものせいじゃない？

私が囲まれなかったらよかったてのもあるけど。

でも、私があんなことにならなかったらてつやも怪我をすることはなかったし、きっと芳永さんが体調を崩すこともなくなっていたかもしれない。

芳永さんはてつやが大好きだからな……。

そして私が遅刻することもなかった！はず……。

でも昨日お母さんが不良は停学になったって言ってたし！

｢じゃあ朝のホームルーム終わりなー。」

いつの間にかホームルームは終わっていた。

先生が教室からでていくと皆友達のところにいっていろんな話をしている。

私はあまり仲のいい人はいないため、一時限目の準備をし、適当に本やらケータイを弄る。

ケータイを開くと、チェーンメール？というものが回ってきていた。

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はやくはやく！

このメールを5人に回すと恋が叶うよ！！

でも回さなかったら……

夜に恋が叶わないまま死んでしまった女の子の霊があなたの部屋に現れるよ…

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下らないなぁ……

と思いつつ信じてしまう自分もいた。

回す……？

｢ふっ、お前こんなん見てるの？」

いきなり後ろから声がしたので驚いてわっ、と声が出てしまった。

振り向くと、としみつが私を嘲笑うかのような表情でこちらをみていた。

｢……うっさいなー！ま、回ってきただけ！」

｢…ふーん」

ニヤニヤして私を見るとしみつに少し…いや、結構イラついた。

とそのとき、教室の扉が開いた。

先生かと思ったがそうではなく、他のクラスの男子だった。

｢…えっと、岩崎？っているかー？」

岩崎？

ん？

あ、私！？

｢は、はーい…。どうしたの、？」

｢あ、芳永が呼んでる」

芳永さん、？

｢え、病院じゃなかったの？」

｢いや、退院したんだって」

｢えっ！？」

一昨日はあんな感じだったのに……。

でもとりあえず行かないと、

教室を出ていこうとすると、としみつに腕を捕まれた。