大っ嫌い。でも、 (ページ24)

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やばいやばいやばい！

｢あと3分！はあはあ」

カバンの中に入れているデジタル時計をみればチャイムまで残り3分だった。

何故私がこうなったかというと、

文化祭が終わり、ほっとしたのか休みだった昨日は一日中寝ていた。

まあそれは別にいいのだが、今日起きたらまさかの8時。

私は飛び起きて今学校に向かっているところなのだ。

｢あれ！A！なにそんなに急いどるん？」

私の後ろからのんきに自転車をこいできたのはてつやだ。

｢いやいや、はあ、後3分でチャイム鳴るよ、？」

私はてつやに時計を見せた。

｢……ええー！？俺がリビングで見たときは7時半だったのに！急げぇー！！！」

てつやの家はアナログ時計だ。

昨夜は雷雨だったらしいから、きっとそれで時間がずれたのだろう。

｢ん！Aも乗って！！」

私はてつやの後ろに乗る。

てつやとの距離が近いせいか、さっき走りすぎたせいかはわからないが、私の心臓が無駄にドキドキしているのがわかる。

キーンコーンカーンコーン

｢っ！セーフっ！」

ギリギリで校門に入り、てつやが叫ぶ。

だが、そこに生徒指導の怖い先生がたっていた。

｢｢あ。」」

二人同時に声が出る。

｢……お前ら、後で職員室。」

あ、終わったな、とてつやと顔を見合わせる。

そしてとぼとぼと教室へ歩いていった。