3歩目 ページ4
イザナ様の下に着いた数日後、俺には血が繋がっていないが母親と関わりがあると言い家族にならないか?という男がいた。また変態じみた気持ち悪いやつかと思い最初の頃は拒否していた。でも何回も訪ねてきて優しく笑いかけている様子に俺は少しだけこいつならいいんじゃないか?と思った。先生にもいいよと言おうとしたがどうしてもイザナ様が頭から離れない。
そんなことを考えていたある日。イザナ様が俺にお兄ちゃんがいると言い出した。なんだ、お兄ちゃんがいるならこんなに悩むこと無かったじゃないか。俺はイザナ様の部屋に行き話した。
「イザナ様。突然失礼します。俺にもお兄ちゃんがいることを知りました。その人いわく俺と一緒にすまないか?ということです。俺はその人について行きます。でも、俺にとっての神様はイザナ様だけです。出ても手紙を出しますのでまた会いましょうね!」
俺は微笑みながら言った。実際に言うと涙を流したくなかったから微笑んだ感じだが、
「別にお前が居なくても寂しくない。ただ手紙を書くと言ったからにはちゃんと書けよ…」
俺は表情を明るくさせながらな元気に返事を返し施設を出たのだ。
なんだよ、イザナ様の本当の兄貴じゃないなら、それを知っていたら、俺は施設を出なかったのに…
まぁ、そんなことを知らなかった俺はまぁまぁいい生活をしてた。貧乏か金持ちかのどっちかと言われたら金持ちに入るくらいだと思う。飯は上手いし、暴力なんてもってのほか。暴力を振るわれるものかと思っていたが全員が全員そうでは無いみたいだ。近くの小学校に編入し、イザナ様とも手紙を取り合うようになっていたがある日からイザナ様からの手紙が届かなくなった。まぁ、飽きたのかな。それくらいだった。
小学校でもいじめは無かった。正確に言うと無くしたみたいな感じか?元々喧嘩は強かったが兄貴に襲われた時の対処法とか言われてなんかうん。教えてもらった。名前は知らない。キョーミなかったし、
その噂は結構広がったようで他の小学校からも喧嘩を売って来たやつは結構いた。めんどくさかった。だってあいつら興味本位だけで来て帰る時にはボッコボコ。笑えるくね?
「な、なんだよこいつ!女みたいな髪型してるくせに...!」
「女みたい?”みたい”でしょ?れっきとした男なのにね〜、どーせ負ける運命なんだから最初から喧嘩ふっかけてくんなっての。めんどくせーんだけど」
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作者名:ゆうらん | 作成日時:2021年7月31日 20時