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ep.8 ページ9




その翌日。

俺は真に一言言って先に帰った。
自宅に向かわず到着したのは先日行った喫茶店ポアロ。


扉を開ければ出迎えてくれたのは…安室さんだった


『カウンターでも…?』

「えぇ、どうぞ。」


何か注文は?と聞かれ取り敢えず紅茶を頼んだ。

「…何か用ですか?」(コソッ

紅茶を淹れながら安室さん…バーボンは言った。

『特にない。…ただ、確認しに来ただけ。』

「確認?」


『…先日、ラムからの命令で警察庁からノックリストを盗む任務が出来た。』


「!?」


ピクリと反応するバーボン。
何か思い当たるふしはあるのだろうか。


『…でも、盗むのはキュラソーの役目。俺はただキュラソーの足となるだけ…』


コト…


『…ありがと。』


「確認とは何のことです?」


『あんたがノックではないという確認。…と言ったら?』


「…ハハハ、冗談はよしてください。僕はノックではありませんよ。ご安心を」


『ほんとに、嘘じゃないよな?』


「…えぇ。嘘ではありませんよ」


『…そ、なら良い』


貰った紅茶を一口飲む。
甘過ぎず、苦すぎず、ちょうどいい味。

何だか心の中の不安も少しは取れた感じがした。


『…話はそれだけだから…ごめんね、時間取って』

「いえ、大した事はありませんよ。」


紅茶を全て飲み干し財布から千円札を出したが止められた。


「これは僕の奢りです。」

『でも…』

「君はまだ高校生ですから大人である僕に甘えても良いのですよ。」


『…ありがとう。お礼はまたいつか』


出した千円札を財布にしまい、ポアロを出た。




『…!君は』


ポアロの前で誰かが立っていた。
大人の背丈ではなく子供の背丈。

そして、大きな眼鏡をかけた少年。
江戸川コナン君だった。


「Aさんは…悪い人なの…?」

『…良い人になり損ねた悪人、とでも言っておこうかな』


それだけコナン君に伝えて俺は彼と別れた。


コナン君は組織と何か因縁でもあるのだろうか。


…賢いコナン君なら俺のさっきの言葉、理解できただろうか…。



✘文才欲しいです

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Topaz トパーズ - 面白かったです!こんな素敵な作品を作ってくれてありがとうございました!(o^―^o)ニコ (2021年6月5日 5時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 安室さんの車はRX-7ではないでしょうか? (2019年10月23日 13時) (レス) id: 52067018fe (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 面白かったです!更新楽しみにしています! (2019年9月23日 3時) (レス) id: 10e30cb7f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊. | 作成日時:2019年9月8日 20時

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