ep.29 ページ30
side:Makoto
Aが消息不明になってからどれだけ経っただろうか。
【世界的犯罪組織、壊滅!】
というニュースが日本…いや、世界中で出回っていた
一時期、新聞やニュースはこの話題で彩った事だろう
実際、このニュースが報道されたのは1、2年前。
俺は杯戸高校を卒業し、空手一筋の生活を送っていた
今では、大学生活を送っている園子さんとは結婚を前提に交際している。
その事を最初にAに報告したかったんだが、その願いは叶わず終いに終わってしまった。
「…今日も見つからなかったか。」
トレーニングの合間にもAの情報などを集めたり町中を歩いて探したりしたが何も得られなかった。
「私達も思い当たる場所とか探してるんだけど…」
「…そうですか。」
「でも、諦めない事が大事よね!いつか見つかる事を願ってればいつしか叶うって言うし!ね!」
「…そうですね。自分が諦めたら…駄目ですし」
園子さんに励まされながら探し続けた。
・
・
そして、転機が訪れたのはあれから1ヶ月後だった
その日もいつものようにトレーニングの合間に捜索を続けていた。
今日は、振り出しに戻って探した場所を隈なく探す事にしようと思い、以前Aが住んでいた場所へ向かった。
Aの家だった所は何年か前に新しい住人が出来たらしく家には明かりがついていた。
「いない。…やっぱり、何処にもいないのか?」
少し休憩しようと思い出深い公園に向かった。
そこは確かAが初めて来た公園であり、Aと俺が初めて会った場所でもある。
(記憶にないけど)
この時間帯はまだ子供たちがあそぶ時間帯ではない為
未就学児を連れた親子だけが公園にいた。
その中で、一人だけベンチに腰掛けている男がいた。
まだ若いとも言える彼は自分と同年代だろうと感じられた。
ただ、雰囲気が似ていた。
Aに、似ていた。
恐る恐る、少し彼に近づく事に。
フードを被ってて完全にAだとは確信できないけど。
「………A、、、か…?」
「!」
彼の顔が上がる。
俺にはまるでスローモーションで見ているようだった。
彼が、Aだと願って。
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『…!真…』
見覚えのある顔。
高校の時、ずっと一緒にいた顔。
「A……ッ」
氷室Aだった。
✘
話が急ですみません、
此処から数話で完結させるつもりです。
柊.
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Topaz トパーズ - 面白かったです!こんな素敵な作品を作ってくれてありがとうございました!(o^―^o)ニコ (2021年6月5日 5時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 安室さんの車はRX-7ではないでしょうか? (2019年10月23日 13時) (レス) id: 52067018fe (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 面白かったです!更新楽しみにしています! (2019年9月23日 3時) (レス) id: 10e30cb7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊. | 作成日時:2019年9月8日 20時