ep.13【純黒の悪夢】 ページ14
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キュラソーが誰かと話してる声が聞こえる。
しかも、その話し相手…俺が知ってる奴。
聞き覚えがある声だった。
話し相手は多分、2人…
あともう一人も、何処かで聞いたことがある。
最近じゃなくて、結構前…。
そう、組織にいた時に話した事が…ある、ような。
『……いっ…』
意識がはっきりした今起きないと彼女にも迷惑が掛かる。
痛む体を我慢しながら上半身を起こした。
『…!?何で、君が此処に…』
「Aさん…!?」
「!!?Aってまさか…!」
『そんなに騒ぐな。傷が痛むんだ…それにあまり目立ちたくない。』
そう言うとコナン君達は口を閉じた。
『…初めまして。かな…俺は氷室A。』
よろしく、と手を差し出したが血が出てるのを思い出しすぐに引っ込めた。
「…灰原哀よ。」
まあ、自己紹介はしてくれた。
それでいいとしよう。
「おーい!」
「あ、」
「コナーン!灰原ー!」
「2人の分のチケットも買ってきたよー!」
「早く乗りに行きましょうよー!」
「やべ…厄介なのが戻って来た」
「え、誰ですか。その女の人と男の人。」
「わぁ!お姉さんの目右と左色が違う!きれー!」
「ははは、偽物の目入れてんのか?」
「違いますよ、元太くん。お姉さんはオッドアイだと思いますよ。」
「オッドアイ?」
「変な名前だな。この姉ちゃん。」
「この人の名前じゃなくて」
「分かったー!オットセイの目の事でしょ!」
「オットセイ?」
「目の事なんだよね!」
聞いてみれば小学生らしい答えでとても面白い。
何処からオッドアイからオットセイに変化したんだ
「ふふふ、あ…ごめんなさい。」
「お姉さんに笑われちゃったね。」
「所で君達はこんな所で何をしておるんじゃ?」
「丁度良かった。博士。」
「このお姉さん、事故に遭ってどうやら記憶喪失になってしまったみたいなの。」
「それは本当かね?」
「嗚呼…昨日の事故に巻き込まれたのかもしれないんだ。」
「そりゃ大変だ。すぐに警察に…」
「やめてっ!!」
『…!』
「お姉さん、警察に行けない訳でもあるの?」
「…分からない」
「じゃが、保護してもらわんと」
すると、コナン君は突然彼女の写真を撮った。
『…ちょっと、黙ってみてれば何をしてるんだ?』
コナン君から咄嗟にスマホを奪う。
「警察には通報しないよ。ただ、知り合いを探したくて」
知り合いは何も…俺も彼女の知り合いの一人なんだけどな。
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Topaz トパーズ - 面白かったです!こんな素敵な作品を作ってくれてありがとうございました!(o^―^o)ニコ (2021年6月5日 5時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 安室さんの車はRX-7ではないでしょうか? (2019年10月23日 13時) (レス) id: 52067018fe (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 面白かったです!更新楽しみにしています! (2019年9月23日 3時) (レス) id: 10e30cb7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊. | 作成日時:2019年9月8日 20時