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12. ページ14





『君達、最初に僕の事女の人だと思ったでしょ』

「歩美も見た時思ったよ!だけど、名前見てお兄さんだと思ったの!」

「そもそもコナン君がお兄さんって言ってましたけどぼくも女の人だと思いました!」

「でもよぉ…ホントに兄ちゃんなんか?」

「私はお兄さんだと思ったわ。」



『そっか、みんな思う事はそれぞれだしね。
僕がこんな姿をしてるのは家の事情なんだ』



「それって?」


『…僕には3つくらい下の妹がいたんだ。』


その事を聞いたコナン君が質問をしてきた。


「いたんだ、って事は…もう……?」


『察しのいい子は分かるか…。うん、妹は死んだよ



20年くらい前に。』



「!!?」


「20年くらい前って……」



『確か…僕が幼稚園に通ってたくらいに病気でね。
でも、病気だと知らずに突然死んだんだ。』


「…"乳児突然死症候群"ね…」


『医者もそう言ってたよ。寝てる時に突然死んだんだ。夜中だったし寝てたし為す術もなかったよ。』



「でも、それってよ、兄ちゃんがそんなんになるのと関係あんのか?」



『話は最後まで聞かないと(苦笑)
妹の突然の死が原因となったんだよ。』




それから詳しい事を子供たちに話した。

妹の死が原因で母の精神は壊れていった事


面倒を見ていた父は疲れが溜まったのか
それとも、面倒見るのに嫌気が差したのか家族を置いて出ていってしまった事


母が僕の事を妹のように接してきた事、
即ち、【椎名A】としての存在を消された事




などなど、

子供には理解しづらい事だらけなのに皆はしっかりと聞いてくれていた。


『……まぁ、そんな所かな。』


「…お父さんは何処にいるか分かるの?」

『いや…分からない。
でも、銀行にお金が振り込まれていたから多分父の仕業だと僕は思ってる。』


父は陰ながら僕を支えてくれた事が嬉しくて、
僕の事を見捨ててなかった事、

僕自身をちゃんと見てくれてる事がとても嬉しかった。

いつか、父と会えたなら…きちんと話をしたい。

そんな事は叶うはずないと思うけど…。


『そういや、君達何か用があってきたの?』

「…あ!そういや忘れてた」

まあ、無駄に話が長くなっちゃったから本題なんて忘れるよね誰でも。

「お兄さんってこの後何処に住むつもりか聞きに来たんだ」

『…あ、そっか。家燃えたんだった。』

そういや、まだ決めてないな。

「決まってないんだったら知り合いのお兄ちゃんの家に住むといいよ!」

と、コナン君が提案した。

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柊.(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます。粘れば続けそうでしたけど長く続くと自分の気力が落ちちゃうので無理矢理終わらせちゃいました。笑私にとっては男主の方が何かと作りやすいですからね。恋愛もないし笑またの小説も頑張ります (2019年8月19日 23時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - でも、コナンくん達と出会って色々あり、やっとの事で家族全員ハッピーエンドを迎えたのを見て感動しました。欲を言えば、もう少しお話を見ていたかったですけど(笑)、んー、まあ…その、お疲れ様でした。これからも、面白い小説待ってます。笑 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 完結おめでとうございます。一時期、男主の作品にハマっていて偶然見つけたのがこの作品でした。不運な事故で妹をなくし、妹の代わりに女の子として育っていた主人公を見て可哀想だな、と思いました。 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
柊.(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。久々に誤字りました(笑)また、誤字がありましたらよろしくお願いしますね(笑) (2019年8月15日 17時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話に誤字がありました。「マカでミンショー」ではなく、「マカデミーショー」です。 (2019年8月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊. | 作成日時:2019年6月14日 19時

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