高校教師の備忘録【男主】

【9話】写真 ページ10

ーーー


『今日は此処までにしましょうか。』

「「「ありがとうございましたー」」」


京は授業を終わらせ、出席簿を見る。
工藤くんが突然休みだして数日が過ぎた。

"工藤新一"の欄には「欠」と言う字が並んである。


(…あと少しで夏休み。
その間までには来て欲しいですね…)


ーー

しかし、夏休み直前になっても来る気配は全く感じなかった。

毛利さんも何度か彼の自宅を訪ねているらしいが
全く応答がなくずっと明かりは灯っていないそうだ


『明日で夏休みに入ります。決して勉学や運動も衰えずに頑張って下さいね』

「はーい！」

・

「先生っ！一緒に写真撮りませんか！」

教室から去ろうとした京に生徒の一人が話し掛けた
その生徒の片手にはカメラを起動させたスマホが握られていた。

『私とですか？中々趣味深いですね。
おじさんと撮っても得とかありませんよ。』

「それがあるんですよ！私にとって！(笑)」

『君にとって、ですか(笑)
写真を撮るのは久々です。
ちゃんと撮れるか不安ですが...』


私の腕に生徒の腕が絡む。
腕を組んで撮ろうとしているらしく他の生徒に撮ってもらうようだった。

「先生も笑って！」

『はいはい(笑)』


写真なんて、家族と撮ったきり一枚も撮っていない
少々不安を抱えながらも無事撮り終わったようだ。

ーーー


「先生と一緒の写真ゲット！」

「いいなー、私も撮っておけば良かった。」


何気に生徒に人気である京。
授業を終わるとそそくさと教室から出ていってしまう。

なので、写真を撮ることや質問する時間を取る事は困難であるのだ。

「あ〜…京先生の笑顔、癒やされるわ〜。
御守にしよ」←

と言う生徒も何故か続出している。らしい。


＿＿＿


『夏休みが入ればすぐお盆ですか..
半年くらい空けてましたから
そんなに汚れてなければいいのですがね..』

「何の話ですか？」

『！西野先生…いえ、此方の話ですよ。
気にしないで下さい』


「そうですか、まだまだ頼りないと思いますが
いつでも相談して下さいよ！」

悩みごとなら何なりと！と、胸を張る西野先生に京は何故か嬉しかった。

一人で悩みを抱え込み過ぎだと周りから言われる事が多い為だろうか。

(たまには、生徒達とも心から打ち解ける事も
良いのかもしれませんね。)


▼繰り返し読んで誤字脱字等を確認してるんですが
文才がなさすぎて泣けてきました((
一瞬何を作ってるのかも分からなくなる程に←

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