永瀬のカノジョ

星空 ページ9

廉 side




もう秋やな〜



秋にしては暑い日もあるけどな……




秋も星空綺麗やろ。


久々に星でも見に行こかな…



ちっちゃい頃よく俺、お父に連れられて見に行っとったもん。



Aは親からの許可がおりひんかったから、



一緒に夜空を見たことは無い。




またこれが、部屋からと山からとは全然ちゃうやん？？




やから、今日は夜の山から星を眺めたい。




廉 ｢なぁAー？ 今日の夜さ、星空見に行かへん？｣



A ｢ん？星？ 見たいー！！｣



廉 ｢ホンマ？ じゃあ、夜行こな。｣



もう秋やから風邪ひかんようにせなな…



しかもチャリや〜風冷たそうやけど、




俺の後ろ乗るし、風は少しは妨げられるやんな。




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さぁ、なりましたよ。きましたよ。 夜です。




晴れてますよ！！星が見えるぅぅー！！



これで山行ったらもっと見えるわ。




廉 ｢Aーー？行くでーー。｣



A ｢はーーい！｣



廉 ｢もう夜寒いから、厚着せなアカンで。｣



Aが自分の部屋からリビングに来た。



見るからに薄着…





廉 ｢A、アカン。そんな薄着じゃ。風邪ひいてまう。｣



A ｢えーー大丈夫だよ？｣



廉 ｢アカン、ちゃんと温かくせな。ちゃんと着て？｣




A ｢上着探してくるーー。｣




そう言ってまた自分の部屋に戻った。




チャリやしな…


山やし、懐中電灯いるのか。



どこやろ、(笑)






Aが下りてくる間になんとか見つけ出して、



廉 ｢行くでーー。俺の後ろ乗り。危ないからちゃんと捕まっててな。｣





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明らかに俺の腰に腕を回してる力がゆるっゆるなA。




廉 ｢もっとちゃんと捕まって。｣




A ｢大丈夫やのにーーー、｣





そう言いながら ちゃんとギュッって強く捕まってくれるA。





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アカン、距離が近すぎてなんかあかんわ。




絶対顔緩んでるわ俺(笑)

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