デート 2 ページ5
廉 side
そして結局、Aが、気になっていた映画を観ることに。
正直、過去の嫌なことを思い出さないか心配。
Aは小さい頃から親からの愛をもらってなかったと思う。
せやのに、こんなに子供に愛情をめっちゃ注いでる映画見てええんかな。
って。
でもAが気になってるみたいやし、
.
.
廉 「気分悪なったりなったらすぐ言うんやで?」
A 「わかった。」
そうして映画が始まって
最初は普通に見とった。
ただ単に楽しそうな家族やな。って思ってた。
.
.
ふと隣を見ると
まっすぐスクリーンを見ながら
ツーーっと涙を流してるA。
俺は黙ってAの頭を撫でた。
廉 「もう出よか?」
これ以上見させたらアカン。
と、思った。
どうせこの映画の結末も
子供も大きくなって新しい家族が出来てもっと幸せになったりするんやろな。
って。
A 「んーん、大丈夫っ。最後まで観よ…?」
Aが俺に気を使ってんのわかりやすいねん。
けど今日はアカン。
Aの手を握ったら少し震えていた。
廉 「アカン。この映画はおしまい。出るで。」
足も震えとったから、
Aと向かい合わせになって、脇の下に両手を入れて立ち上がらせる。
そのまま肩を持って支えて映画館を出る。
廉 「ゴメンな、もっと他の観れば良かったな…」
A 「んーん、廉のせいやないやん?」
廉 「なんか食べる?」
A 「今は要らない…かな…」
廉 「そっか、じゃあ 家帰ろか!」
A 「え…」
廉 「ほら、はよせんと置いてくでーー。」
A 「待ってよ〜」
廉 「ん、手ー。」
ギュッとAの手を握って歩く。
なんかAの心の傷をえぐってしまったような気がして申し訳なかった。
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筑前。(プロフ) - あ り こ 。さん» タイトルは変えずに書かせて頂きますね(;_;)いやいや! うちの方が駄作者なんで… (2016年10月9日 23時) (レス) id: c574db2f09 (このIDを非表示/違反報告)
あ り こ 。(プロフ) - 筑前。さん» 私こそ、タイトル変えますよ!!こんな駄作者が、筑前。様と同じタイトルでなんて… (2016年10月9日 20時) (レス) id: 9a176203e9 (このIDを非表示/違反報告)
筑前。(プロフ) - あ り こ 。さん» わざわざご報告ありがとうございました(;▽;) このままのタイトルで書かせて頂いても大丈夫でしょうか? (2016年10月9日 20時) (レス) id: c574db2f09 (このIDを非表示/違反報告)
あ り こ 。(プロフ) - いきなりコメント失礼します!今、私が書いている作品の永瀬バージョンを書くと、どうしても同じタイトルになってしまいます。お許しください… (2016年10月9日 20時) (レス) id: 9a176203e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ。 | 作成日時:2016年10月8日 12時