【鬼滅の刃】死にたい君と、生きたい私〈我妻善逸〉

第陸話　　〜死にたい〜 ページ7

Aside


善「鬼殺隊に入ってる限り、常に死と隣り合わせでしょ？それに、必ずいつかは死ぬんだ。俺死ぬのが怖くてさ。だからすぐに死んだ方がいいんじゃないかって… 」



『…そ…っか……』



我妻くんは、そういう風に思ってたんだ。



『でもさ、もし余命があと少しって決まってたら、どうする？』



善「余命…？(なんだろ…さっきよりも悲しい音が大きくなった気がする…)」



『うん…………じつh 伊「猪突猛進！！猪突猛しィん！！」…！？』



は、嘴平くん？！



………って私、今何を言いかけて…！！



もう少しで全て話しちゃうとこだった！！



善「おい伊之助何邪魔してくれてんだよ！！！せっかくAちゃんと二人きりだったんだぞ！！？」



伊「はぁん！！？ンなこと知らねぇぜ！！…おいA子！！コレやる！！」



伊之助はそう言ってズイと拳を突き出した。



『…？』



拳の下に掌を出す。



すると拳が開いて何か小さなものが掌に転がった。



見てみると、そこには可愛らしいツヤツヤのどんぐりが。



『…どんぐり？』



伊「どうだ！特別にツヤツヤのどんぐりやるぜ！！喜べ！！！」



どんぐり、好きなのかな…？



『………ふふっ』



伊「あ"ぁ？何笑ってやがる！！」



『えっ！？私今笑ってた！？』



善「すごく可愛く笑ってたよ！！」



心の中で笑ったはずなのに！！



『……嘴平くんが可愛らしくて…ふふっ！』



伊「俺は可愛くねぇ！！！」



善「でも伊之助って猪頭脱いだらかわい 伊｢可愛くねぇっつってんだろォが！！！ぶっ殺すぞ！！！｣ ひどっっ！！ねぇひどすぎない！！？なんで俺にはそんな酷いんだよ！！！」



『ま、まぁまぁ二人とも…！』



でも確かに嘴平くんの猪頭の下、見たことないな…



……脱いでくれないかな(好奇心)



『嘴平くん、猪頭脱いでもらえない？』



伊「嫌だ！！」



『そこをなんとか！！お願いします！！！』



顔の前でめいっぱい手を合わせる。



伊「嫌なもんは嫌だ！！！」



『えぇえぇぇ……』



……無理やりにでも見てやる！！



私は力ずくで猪頭に手をやり、持ち上げる。



するとそこには目のクリクリな美しい美顔が。



ｽﾎﾟｯ



信じられず、再び被せる。



伊「おい何してやがる！！離せ！！」



被せたまま猪頭から手を離さない私に怒鳴りながらじたばたする嘴平くん。



私はもう一度猪頭を取って、こう言った。



『…女の子？』

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