【鬼滅の刃】死にたい君と、生きたい私〈我妻善逸〉

第拾仇話　〜会得〜 ページ20

Aside


『じゃあ見てて！』



私はそう言って、思い切り息を吸う。



ｽｩｩ……



ﾌｯｯ!!!



ﾊﾞﾘｰｰﾝｯｯ!!!!!



瓢箪は見事に割れ、地面に散る。



『……こんな感じ！分かったかな？』



皆の方を見ると、全員目が点になっていた。



『…ん？皆どしｔ 善「ええええええええ！！！！？？」…わっ！？な、何！？』



炭「す、凄いな！！！あんなに大きい瓢箪を割るなんて！！」



伊「すげぇすげぇすげぇ！！何だ今のは！！俺にもやらせろ！！」



『いいけど、まずは全集中･常中を会得してからね！』



そうして私達は全集中･常中を会得するため、猛特訓の日々が始まった。


━━━━━


『それじゃあ、この瓢箪を吹いてみて！』



私は三人に一番大きな瓢箪を渡した。



三人は瓢箪を持ち、思い切り息を吸う。



ｽｩｩ……



ﾌｯｯ!!!



ﾊﾞﾘｰｰﾝｯｯ!!!!!



三つの瓢箪は見事に割れ、辺りに散らばる。



善「やっっったあぁぁぁぁ！！！やっと割れたよぉぉぉ！！！」



『皆おめでと！！』



いや〜、長かったなぁ〜



まぁでも、三人が会得出来て良かった！



し「皆さんお疲れ様です。全集中･常中は柱への第一歩ですから、これから一気に戦いやすくなると思いますよ。」



『しのぶさん！』



しのぶさんの手には、全集中･常中を会得した祝いなのだろうか、甘味が持たれていた。



甘味が好きな我妻くんは、すぐさま飛びつく。



もぐもぐと可愛らしい効果音がつきそうなほど美味しそうに食べる我妻くんを見て、私の頬が自然と緩むのが分かった。



『……どうしてこんなにもドキドキするんだろ…………』



善「A？どうしたの？」



『あっ！いや！何でもない！』



ヤバい！今の聞かれてた！？



耳のいい我妻くんだから、聞こえてたかもな…



やべぇ……



善「……何がドキドキするの？」



は〜い



ＫＩ☆ＫＡ☆ＲＥ☆ＴＥ☆ＴＡ←←



『えっと〜〜〜…………ナンデモナイヨ☆』



善「うそ。」



『ほんと！！信じてよぉぉぉ！！！←』



炭「………(Aが善逸化した……)。」←



善「…………ちょっとこっち来て。」



我妻くんに腕を掴まれて連行される私←←



え、ちょ、誰か助けて？？



ちょっとおおおおおお！！！？？



心の中で騒いでいると、ある部屋へ着いた。



『あ、我妻くん…？』



黙ったままの我妻くんの顔を覗き込んだ瞬間。



ﾊﾞﾝｯ!



『っ…！？』



壁ドンされた。。

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