壁の向こうの坂田家少女【センラ】

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少し乱暴にドアを開いた先には聞いたことありすぎる声が目の前から聞こえる。





そして顔を上げるとそのいけぼによく似合った思わず見とれてしまう長身いけめその姿。









あれ？まじで←









あっ、えっ、わわっ、ふぁ！？←









あっ、いや、あの、え？と、もうどもりまくって言葉がもはや出てこない。これは夢？((









っていうかもしかしてさっきの怒鳴り声とかドスドスした足音とか聞こえてたってこと！？





というかもしかしなくともさっきの頭うった音は聞こえてたってこと？？




.





.





.







ああああああああああああああああああやっちまったああああああやっちまったああああああ((









思わず頭を抱えてしゃがむ。「ワーッ」と頭をふるふる。恥ずかしくてたまらない









そんなわたしに、









「あの、大丈夫？そんな頭痛いん？あの、冷やします？」





と声をかけてくれるお隣の長身いけめそさん。









あまりにもわたしの荒ぶる姿を見て耐えられなかったのか、お隣の長身いけめそさん(もうお隣さんでいいや)に心配させてしまった。









「ふわ！？わ！だいじょぶっ！です！もう！あの、全然！」









…と思わず遠慮して言ったもののちょっとなんかたんこぶになってるっぽいのは確か。少し痛む。さわると顔を思わずしかめてしまうくらいには。









すると。









「いたっ！？」








何かがわたしの頭をなでた。目の前のお隣さんがふっと微笑む。







「ほら、やっぱりたんこぶになってますやん」









あんだけ音したしなーとにへっとわたしに笑いかける。








わたしの心の中をなにか、ふわっと優しい風が通った。

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