壁の向こうの坂田家少女【センラ】

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汗、かいてる。息もきれてる。




センラさんをさっきぶりに見て一番最初に思った。もちろんリリイベのときも汗はびっしょりだったけど。






(急いで来てくれたのかな。)


それならちょっと嬉しいかも。さっき話せただけでも嬉しいのに。









それからまた2人で夜道を歩き方始める。これで２回目。




「あの、ありがとうございました。また、助けてもらっちゃって」



とお礼を言うと、そんなんええよとはにかんだ。







「俺がどうしても言いたいことあっただけやし。」





さっきはまーしぃおったから。と顔を少し腕で隠しながら続ける。



「その、言いたいこととは、、、何でしょうか。」






そこでセンラさんの言葉は詰まってしまった。心なしか照れてるように見える。普段こんな顔しないのに。



意識し始めたらもうとまらない。わたしの顔にも熱が集まってきて耐えられなくなってきた。







「あの「あんな！！」はひぃっ！！！？」




ゆっくりでいいですよと言いかけた言葉はセンラさんの言葉に遮られておまけに変な声まで出てしまった。






やっとお互い冷静さを取り戻して顔を見合わせるとかなりぽかんとしたセンラさんが。それはわたしの顔も同じだったらしく、









「「、、、ぷっ」」





「あははは！センラさんなんて顔してるんですか！www」



「神崎ちゃんこそあんな変な声出してしかもその後の顔めっちゃあほみたいやったでwwwww」






夜の道に2人の笑い声がこだまする。ちょっと響いてる笑い声が重なるのがなんだか嬉しくて笑いすぎたように少し目に涙が浮かんだ。







だいぶ笑いがひいてきたころ、わたしはさっき言いかけた言葉の代わりに質問を投げかけた。




「はー、、、そういえばセンラさんさっき何言いかけたんです？」

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