［９−４］ ページ36
向井side
「はぁ……あー…もぉ、嫌だ…」
「そうよなぁ」
ご飯を食べて少し話していると、
ぼんやりし始めたしょっぴーを止めて横にさせる。
忘れてたわけじゃないけど
まだ38度あるからねこの人。
せやけどしょっぴーとしては
もう何回目って感じらしくて可愛くすね始めて。
「俺も帰る……」
「だーめ」
「……なんでよ……みんな帰るくせに…」
「また明後日来るから。許してよ」
そろそろ面会時間が終わるため
帰る準備をすれば手を止めるように話しかけてくる。
しまいには帰る〜って言って
ふっかさんを困らせ始めだした。笑
「うぅー……ねぇ、康二ぃ…」
「んー？」
「俺も帰るぅ…」
「帰りたいかぁ〜…」
「病院やだぁ……こぉじの家がいい…」
「うっ……」
拗ねたような半泣きしそうな顔で言うしょっぴーに
カバンを持とうとしていた手が完全に止まる。
これはあれやな。
後ろ髪を引かれてるってやつや。
「泊まりたい……大人しくするから…お願い…」
(っ、あーかわいい……)
「あー連れて帰りたい…！」
「ダメだからな？」
声が全面に出ていたらしく、
冷静な声で釘を刺してくるふっかさん。
「分かってる…けどっ、連れて帰りたいっ！」
だってそんな目で見られたら
無視するなんて無慈悲なこと出来ひんのやもん。
ってわがままモードになってる
しょっぴーのせいにして頭を抱える。
今だってほら、布団をパフパフ叩いて
こっちを見つめてきて……
「うぅ……っ、こうじぃ…」
「こーら。康二んとこ行かないよ。動いちゃダメ」
「やだ…、照やだ……」
「元気になったら行こうよ」
「っ、今じゃないとダメなの…っ」
「あーあー。照泣かせた〜」
「黙ってニヤついてたふっかに言われたくない」
入院の時の仕返しか、
ここぞとばかりに照兄をイジるふっかさん。
それを他所に俺はしょっぴーの所へ行って
痩せてしまった手をぎゅっと握る。
「ほんならしょっぴー。
明日の昼頃かな。電話する？」
「……する…」
「よっしゃ。ほんなら約束」
分かりやすく指切りげんまんして
笑いかければちょっとは満足したのか
弱い力で繋ぎ返してくれるしょっぴー。
そしてまだ話してるいわふかを止めて、
時間ギリギリまでしょっぴーと
退院後のやりたいことを上げていった。
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さつき - 遅くなりましたが、この度はリクエストに答えて頂きまして本当にありがとうございました！ゆり組の空気感がひしひしと伝わってきました！そして新作だてなべ！！更新心待ちにしております(*_ _) (2021年10月13日 21時) (
レス) id: 7cf1bf7c7a (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まちこさん» これからも��書くと��思いますので、ですm(_ _)m (2021年10月4日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まちこさん» まちこさん、コメント、そして最後までご覧頂きありがとうございました！ そういってもらえて本当に嬉しいです！甘やかされる渡辺さんはこれからも思いますので、もしも出会えた時はまたよろしくお願いします♪ (2021年10月4日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！甘やかされる渡辺さんが大好きなので、更新楽しみにしておりました。たくさん読み返してまだまだ楽しませていただきます^ ^ (2021年10月1日 1時) (レス) id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
さつき - いつも楽しみに読ませて頂いてます！精神安定剤な宮舘くんと素直に甘える渡辺くん(ゆり組)のお話を良ければお願い致します！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 7cf1bf7c7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年9月4日 0時
