［１１−１０］ ページ50
阿部side
「なぁ阿部ちゃん」
「なに？」
次の仕事の確認を車内で軽く会話したあと、
少し出来た沈黙を破るように康二が口を開いた。
「しょっぴー、熱あるわ」
「え？」
「まだ38度とかはいってないと思うけど
ちょっとぬくい気ぃしたんよな」
真剣な顔で教えてくれた康二に
一瞬だけテンポが遅れる。
だってそりゃそうだ。
俺から見てたらさっきの光景は
ただじゃれてるだけだと思ってたから。
「……そっか。やっぱ熱あったんだ。
ってか普通に絡んでるだけかと思ったわ。笑」
「やろ？ 俺やったら行けるかなって思って。
ま、絡みたかったのもちゃんとあるけど」
相変わらずの寂しがり屋を堂々と発揮しながらも
そこはやっぱり頼りにできるメンバーだ。
「ていう訳で連絡お願い出来る？」
「はい。連絡しておきます」
話を聞いていたであろうマネージャーに
康二が翔太のマネージャーへ連絡するように頼む。
それから一応ふっかにも連絡して
返信を待てば「分かった」とのメッセージがきた。
「そういえば……
しょっぴー最近どっか体痛めてない？」
「体？」
「いや、なんかなぁ？
最近抱きついたら前より抵抗されんねん」
「それは……
うん、それで？」
「……今ウザがられてるからとか思ったやろ」
「いやいや。まだ言ってないから」
「思ってたことは否定せんやん！」
「それで？ ウザがられてるからそう思うの？」
「うわっ言いよった！」
「はいはい。話進めて」
「阿部ちゃん冷たぁ〜……まあ、ほんでその時にな？
なんか異様にお腹触られんの嫌がんねん」
「お腹？」
「そう。けど胸までいくと嫌がらへんねんこれが。
胃痛かもしれんけど、大丈夫そうな時もやからさぁ」
「うーん」
確かに変な嫌がり方だな。
というか康二もよく嫌がられて
それでもいける場所探したな。
なんて思いつつ。
(そういえばこの前……)
3日前にあった歌番組のリハーサル前に
翔太が貧血起こした時。
あの時もお腹触ってた気がするんだけど。
いや、あれは脇腹っぽかったしお腹じゃないか？
「……流石に考えすぎか」
「ん？ なに分かった？」
「ううん。多分杞憂だから大丈夫」
「きゆう？ 阿部ちゃん先生なんですかそれは」
「あー。笑
えっとね。杞憂は……」
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つらら(プロフ) - 春さん» 春さん、コメントありがとうございます！ もう嬉しいお言葉に胸いっぱいです！笑 今はこの作品を完結させることを優先しているのでお時間頂きますが、春さんのお言葉に公開しようかなと甘えて思い始めました！ その時はこの作品共々是非よろしくお願いします！ (2021年3月17日 23時) (
レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - 青草さん» 青草さん、コメントありがとうございます！ そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです！ この先の展開もなかなか都合よくいかない地獄ですが、どうぞよろしくお願いします！笑 (2021年3月17日 23時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
春 - このお話大好きです！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！公開未定の作品があるとのことなのですが、もし主様に少しでも公開したいという気持ちがあればぜひ公開してほしいです！主様の作品どれも大好きなので！！次の更新も楽しみにしてます！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: dff8a5af6c (このIDを非表示/違反報告)
青草 - 本当にこのシリーズのお話面白いです！10のシリーズは展開でえぇ！？となりました 次の更新楽しみに待ってますね！ (2021年3月10日 17時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - 紫夏さん» 紫夏さん、コメントありがとうございます！ 紫夏さんの予想を裏切る形で驚かすことが出来て良かったです！笑 そして身に余るお言葉ありがとうございます。もっと楽しんで頂けるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2021年3月9日 9時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年2月21日 1時
