［９−４］ ページ22
岩本side
「むぅ。全然納得いかない！」
「納得とかじゃないじゃん。驚いてんだから」
「だって前はそんなことなかったじゃん！」
「……前は前だろ。今は違うの〜」
しぶとく話しかけるラウールと
どこか逃げ道を探している翔太。
のらりくらりする返答は
ラウールの質問への答えにはなっていなくて
どこか物足りなさがある。
しまいに翔太は目をつぶって
ソファーへと深く座り直し、体を脱力させた。
「ちょっと寝るわ」
「えぇー……」
「ごめん。なんか胃痛いから」
「……もー分かったよ。
めめ〜、けん玉やろ！」
「ん、いいよ」
単なる誤魔化しだと思っていたものの、
傍から離れたラウールを確認したあと
翔太が静かに自分の胃を抑える。
「翔太、痛いなら薬飲む？」
「ん。飲む……」
「確か自分で薬持ってきてるよね？ 取ってくるわ」
「ごめんありがとう」
舘さんが翔太のカバンから迷うことなく胃薬を出して
ミネラルウォーターと共に渡す。
受け取った翔太はこくりと薬を飲んで
また目をつぶり、小さな寝息を立て始めた。
「ぐっすり眠れたらいいね」
「うん」
珍しく騒いでいない佐久間が
寝落ちた翔太の頭を撫でる。
ポツンと呟いた言葉は阿部が反応して、
俺も寝顔を見せる翔太を見つめた。
幼く見える顔にうっすらと見えるクマ。
いつもきめ細やかな肌は少し荒れていて
血色だって良くない。
それでも原因は未だに分からないまま。
2〜3日前に何やらふっかとコソコソ話していた
阿部に現状を聞いてみたけど
やっぱりまだ確信的な辻褄がないらしい。
俺としても何か気付きがないかと頭を回転させて
考えてみるけど、そういうのは向いていないらしく
雲を掴むような感覚だった。
「……」
「……」
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つらら(プロフ) - 春さん» 春さん、コメントありがとうございます！ もう嬉しいお言葉に胸いっぱいです！笑 今はこの作品を完結させることを優先しているのでお時間頂きますが、春さんのお言葉に公開しようかなと甘えて思い始めました！ その時はこの作品共々是非よろしくお願いします！ (2021年3月17日 23時) (
レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - 青草さん» 青草さん、コメントありがとうございます！ そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです！ この先の展開もなかなか都合よくいかない地獄ですが、どうぞよろしくお願いします！笑 (2021年3月17日 23時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
春 - このお話大好きです！いつもドキドキしながら読ませて頂いてます！公開未定の作品があるとのことなのですが、もし主様に少しでも公開したいという気持ちがあればぜひ公開してほしいです！主様の作品どれも大好きなので！！次の更新も楽しみにしてます！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: dff8a5af6c (このIDを非表示/違反報告)
青草 - 本当にこのシリーズのお話面白いです！10のシリーズは展開でえぇ！？となりました 次の更新楽しみに待ってますね！ (2021年3月10日 17時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - 紫夏さん» 紫夏さん、コメントありがとうございます！ 紫夏さんの予想を裏切る形で驚かすことが出来て良かったです！笑 そして身に余るお言葉ありがとうございます。もっと楽しんで頂けるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2021年3月9日 9時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年2月21日 1時
