［２−３］ ページ8
．
「なんで増えるんだろうね？」
「ってか増えたらなんかなるの？」
「いや？ 体感的にはなーんも変わってない」
途中、照明などの調整で撮影がストップし、
その場でくつろいでいれば
話題は俺の頭上のゲージの話へ。
どうやらさっきの康二の言葉を
照が聞いてたみたいで広まったみたいだ。
「分かんないねぇ」
「体は？どーもない？」
「うん。大丈夫」
「ほんと？ 気持ち悪くなったりしてない？」
「してないよ。違和感もないし」
「そっか。それなら良かった。
けどなんかあったら言ってよ？ しんどくなる前に」
隣に座ってた目黒の心配に答えれば
そう言われて微笑まれながら頭をぽんっと撫でられる。
ほんとそーゆーとこがカッコイイんだ。
言葉も仕草もイケメンてどういうことだよ全く。
「……っておい、そろそろ離せ」
「ん〜？」
あ、これは遊ばれるわ。
イケメンからイタズラ顔に変わった目黒に
むっと口を突き出しながら手を叩き落とす。
するとケラケラ笑いながら
足元にあったクッションを抱きしめて
「ごめんごめん」と反省もない謝罪を渡された。
「……あれ？ ちょっと待って、」
「なに？」
「どした」
俺の後ろで寝転がっていたふっかが
いきなりガバッと起き上がる。
それから触れもしないゲージに手を伸ばしてきて、
首を傾げれば「これ見て」と驚きながら口を開いた。
「ああ。また増えてる」
「ほんとだ。58になってる」
「そうなの。しかもさ、これ色違くない？」
「え？」
ふっかが言うところは数字ではなく
ゲージの方だったらしい。
そのまま流されるように見れば
確かにゲージに溜まる青色の次に
小さく黒が増えている。
数字でいえば3〜5くらいだろうか。
それと同時に、「ん？」と
メンバーから声が上がって。
「なんで急に黒？」
「今まで青だったよね？」
「朝もこんなんだった？」
「ううん。ずっと青だったけど…」
このゲージは55辺りを過ぎたら
黒に変わるのだろうか。
イマイチ分からぬままゲージへ目をやると
考えるのが苦手な佐久間がへらりと口を開く。
「もしかしてめめが頭ポンポンしたからとか？笑」
「はい？」
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焼き芋 - この作品つららさんの中で一番好きです！(全部好きです) (1月2日 8時) (
レス) id: 0eae0d6ded (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - そらさん» そらさん、コメント･そして最後までお読み頂きありがとうございました！そう言って頂けて本当に嬉しいです、書いていて良かったです！もし出会う作品がまたあればその時はよろしくお願いします♪ (2021年11月30日 17時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - こんばんわ！完結おめでとうございます！こういうファンタジーなおはなし大好きなのでめちゃくちゃ楽しく読ませていただきました！また次の作品、あれば、楽しみにしています！ (2021年11月30日 0時) (レス) @page23 id: c707cc39d0 (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - もふさん» もふさん、コメント返信遅れまして申し訳ありません！(汗)無事、完結しました。この作品を見つけて下さって本当にありがとうございました！ (2021年11月30日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - 新しい作品だ！と楽しく読ませて頂いてます。完結までの流れが楽しみです。これからますます寒くなるのでお身体には気をつけて下さい。 (2021年11月9日 23時) (レス) @page6 id: aa11895481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年11月5日 0時
