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．
「……りょーた…」
物欲しげに俺を見つめて
くんって浴衣の裾を引っ張ってくる翔太。
(全く。そんな可愛いこと誰に教えられたの)
心の中で杞憂な小言を思いながら
手を重ねて顔を近づければ、
素直に翔太が目をつぶる。
その従順さも、付き合い始めた頃は無かったっけ。
何をするにも恥ずかしがっちゃって、
こうやって遠回しにねだることも出来てなかった。
「ふふ」
それが今は、だ。
こうやって焦らしていれば、
拗ねたように眉が寄る。
だんだん口も尖りだして、
必死に頑張ったオネダリに
自分の方が恥ずかしくなってきちゃって。
「もう、いい…」
うんうん。
こうやって欲しいものをくれなくて
怒ってくれるのも、
恋人として長く共にしてきた実感というものだ。
「ごめん。待ってる翔太があまりにも可愛くて」
「その言い訳…もう散々聞き飽きてる」
「んー。けど俺はまだ全然見飽きてないから」
「っ、」
膨らんだまま赤い頬に手を添えて見つめれば、
潤んだ瞳とパッチリぶつかる。
「ほら、可愛い」
「っ……ほんと、ずる、っん、」
普段は翔太の言葉を聞き逃しはしないけど、
今に限っては無理みたいだ。
堪らず唇を重ねてしまって、
お詫びというように舐めれば翔太の体が跳ねる。
「ん…ぅ……ふ、っ」
「ここ……あけて？」
「ぁ…っ、ん、む……ッ」
唇を触れたまま今度はこっちからオネダリすれば
熱い吐息を零しながら控えめに開かれる口。
それに優しく笑いかけて後頭部へ手を回すと、
恥じらう腕が俺の首へと回された。
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ta tsu(プロフ) - 素敵なゆり組さんを有り難うございました。是非またdtnbパッション爆発させて下さいませ。楽しみにしております… (2022年9月13日 22時) (
レス) @page38 id: 293ed675b6 (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。dtnbへの思いが溢れそうになる度こちらの作品を繰り返し読みにお伺いしております…！何度読んでもたまらない糖度でによによが止まりません。これからもお邪魔させていただきますね。ありがとうございました！ (2022年7月25日 18時) (レス) @page38 id: 9d3c91bb7d (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - もふさん» もふさん、コメントありがとうございます！ そして作品をお読み頂き感謝です！またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年11月3日 23時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - はじめまして、楽しく読ませて頂いてます。ゆり組の作品が読めて良かったです。これからも作品を楽しみにしてます。 (2021年11月3日 10時) (レス) @page38 id: a9cea5e44b (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まなさん» まなさん、コメントありがとうございます！ なんと！ これで1つdtnbさんの作品が増えて嬉しい限りです！ 最後まで楽しんで頂けるよう精一杯頑張らせて頂きます！ (2021年10月27日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年10月9日 0時
