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．
「旅行、どうだった？」
「めちゃめちゃ楽しかった。また行きたいもん」
「ふふっ。なら良かった。俺も大満足だったから」
自然と温もりを求めるように涼太の方へ寄って
良い思い出となった旅行話に花を咲かせる。
そこから少しすれば次第に布団の中の温度が
俺たちと同じくらいになってきて、
思わずあくびを1つ落とした。
「そろそろ寝よっか」
「ん……明日は昼からだっけ？」
「そう。打ち合わせと振り入れ」
「りょーかい」
分かってはいるけど
念の為2人でスケジュールを確認して、
携帯のアラームを設定しておく。
そして俺と同じくらい眠気で潤みだした目と合って
言葉なく欲しいと思った涼太の唇が静かに重なった。
「ん……ぅ……」
「っん、」
眠気と安心感の心地良さに
思わず涼太の首に腕を回せば
ぎゅっと抱きしめてくれる手。
それが嬉しくてもう少し、もう少しと
口を開きながら甘い吐息を吐き出す。
当然。
俺のことを分かってる涼太は
セーブしながら甘やかすように
ちゅるちゅる口の中を翻弄してきて。
思わず声を上げながら唇を離せば、
さっきより潤みが増した涼太の目。
「……明日、仕事でしょ」
「分かってるよ？」
何を過ぎらせたのか
困ったように言う涼太に
知らんぷりのまま言葉を返す。
それから涼太に回した腕で彼を引き寄せて、
ぽってりとした色っぽい唇に自分のを重ねて……
「…キスだけだから」
「っ──……」
ねぇ。だめ？
ここまできてもなお
俺の特大のワガママは。
ここ3日間ずっとねだってばっかだったから
もうそろそろ聞いてくれない？
もしそうなら結構しっかり凹んじゃうけど。
でもこれもなんとか許してよ。
涼太のお願いもちゃんと聞くから。
この休みの期間だけは
俺のこといっぱい甘やかして欲しいの。
そしたらしばらくは我慢するから。
だからお願い。
ね、
「りょうた…」
「っ、」
体に回っていた涼太の手に
力が入ったのが分かる。
直後には頭をすくわれるように抱え込まれて。
「ほんとにキスだけ…ね」
低い涼太の声が
どっぷりと脳内に流し込まれた。
end
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ta tsu(プロフ) - 素敵なゆり組さんを有り難うございました。是非またdtnbパッション爆発させて下さいませ。楽しみにしております… (2022年9月13日 22時) (
レス) @page38 id: 293ed675b6 (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。dtnbへの思いが溢れそうになる度こちらの作品を繰り返し読みにお伺いしております…！何度読んでもたまらない糖度でによによが止まりません。これからもお邪魔させていただきますね。ありがとうございました！ (2022年7月25日 18時) (レス) @page38 id: 9d3c91bb7d (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - もふさん» もふさん、コメントありがとうございます！ そして作品をお読み頂き感謝です！またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年11月3日 23時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - はじめまして、楽しく読ませて頂いてます。ゆり組の作品が読めて良かったです。これからも作品を楽しみにしてます。 (2021年11月3日 10時) (レス) @page38 id: a9cea5e44b (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まなさん» まなさん、コメントありがとうございます！ なんと！ これで1つdtnbさんの作品が増えて嬉しい限りです！ 最後まで楽しんで頂けるよう精一杯頑張らせて頂きます！ (2021年10月27日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つらら
| 作成日時：2021年10月9日 0時
