９※ ページ18
．
「だめ、だって……俺、そういう意味じゃ」
「じゃあ、俺が今そういう意味で誘ってる」
あーもう……
ほんとうちの恋人はこういうところだ。
俺がごねたり恥ずかしがると
すぐに自分のせいにしてくれる。
でも残念ながら今はその優しさに乗れない。
そろそろご飯を運んできてくれるのだ。
もしもこんな所見られたら
イチャつくどころの騒ぎじゃない。
無理に涼太の手を引いて部屋へ上がり込み、
落ち着かせるよう水を取るため冷蔵庫へ行く。
しかしどうやら
向こうも向こうで乗るつもりはないらしく……
「っう、わっ……！」
抱きしめたまま倒れられて、
思わず後ろへ体が転がった。
もちろん手は添えられてるから無傷で。
けど。
「……ね、りょうた…っ、ご飯、」
「待てない…無理……」
よっぽど強めにスイッチを
押してしまったのだろう。
体を捩っても、うつ伏せになっても、
熱い息を落としながら体をまさぐってくる涼太。
正直そんな姿は滅多に見ることが出来ないから、
ちょっとドキドキを堪能しながらも
緩く緩く抵抗して。
「りょーた、っ、だめ……だって、っ」
「なんで。翔太なら来るまでにイけるでしょ？」
「っ、！」
「ほら、ちょっと期待してんじゃん」
「や……ちがう、」
「そう？ 俺が触ったら��だめ��なくせに」
いつも俺がいっぱいいっぱいになって
言ってしまう言葉を強調するのは
心底恥ずかしいし意地悪すぎる。
更に涼太はその間にも首へキスしながら
いつもより的確に強く下を触られて。
このままじゃ本気でやばいと
こっちも力ずくで
涼太の顔を掴んで顔を横に振った。
そして、
「待った、だよ……ちゃんと言うこと聞いて…」
「っ……」
子供へ言うように言葉をかけて
「それが出来たら、全部あげるから…」なんて
小っ恥ずかしい約束も付けてあげる。
そしたら涼太の顔が更に険しくなって。
けれど、なんとか抑えるみたいで
「絶対だからな」と
いつもより荒い口調で向こうが折れてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1032人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ta tsu(プロフ) - 素敵なゆり組さんを有り難うございました。是非またdtnbパッション爆発させて下さいませ。楽しみにしております… (2022年9月13日 22時) (
レス) @page38 id: 293ed675b6 (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。dtnbへの思いが溢れそうになる度こちらの作品を繰り返し読みにお伺いしております…！何度読んでもたまらない糖度でによによが止まりません。これからもお邪魔させていただきますね。ありがとうございました！ (2022年7月25日 18時) (レス) @page38 id: 9d3c91bb7d (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - もふさん» もふさん、コメントありがとうございます！ そして作品をお読み頂き感謝です！またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年11月3日 23時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - はじめまして、楽しく読ませて頂いてます。ゆり組の作品が読めて良かったです。これからも作品を楽しみにしてます。 (2021年11月3日 10時) (レス) @page38 id: a9cea5e44b (このIDを非表示/違反報告)
つらら(プロフ) - まなさん» まなさん、コメントありがとうございます！ なんと！ これで1つdtnbさんの作品が増えて嬉しい限りです！ 最後まで楽しんで頂けるよう精一杯頑張らせて頂きます！ (2021年10月27日 0時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つらら
| 作成日時：2021年10月9日 0時
