2.ラッキーアイテム ページ3
ワイワイガヤガヤ
昨日は窓の外を眺めてボーッとしていたが、よく見るといろいろな人達がこのクラスにはいる。
所々、グループも出来ているようだ。
案の定、窓の外を眺めてた僕はどこのグループにも入れてもらえてないが。
今日もボーッとするしかないかぁ、と思っていると、隣から声をかけられた。
「おい、お前。」
パッと隣を見ると髪が緑の奴がいた。
「消しゴムを落としたのだよ。」
さっき暇潰しに絵を描いていたのが落ちたのだろう。
ていうか、のだよ?
変な語尾だなぁと思いつつも消しゴムを受けとる。
「えと、ありがとう。」
別にいいのだよ、と言うソイツはまた前を向いた。
どうせなら、コイツを友達にしてしまおうか。
「あのさ、君名前は?」
僕が聞くと、少し驚いてこちらに目を向けるソイツ。
「緑間真太郎なのだよ。」
相変わらずのなのだよ口調(?)の真太郎。
どうやら癖らしい。
「僕は白谷A。Aって呼んで。よろしく真太郎。」
よろしくなのだよ、と言って眼鏡のブリッジを上げて言う真太郎。
「……真太郎、聞いてもいいかな。」
「なんなのだよ。」
「その机にのってるアヒルのおもちゃは何?」
アヒルのおもちゃは、アレだ。
ほら、よく子供がお風呂で使うアレ……ね。
「おは朝のラッキーアイテムなのだよ。」
「なんでラッキーアイテムを持ってるんだよ。」
我ながら冷静にツッコミをしたと思う。
てか本当にラッキーアイテムってなんだ。
「おは朝の占いはすごく当たるのだよ。ちなみに今日の運勢は8位と微妙だった。」
「へぇ〜。何座なの?」
「蟹座なのだよ。」
「本当?僕も一緒。」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花吹雪、 | 作成日時:2018年10月23日 21時