防弾の専属メイクは辛すぎる

16 ページ16

『連れてきました！』



mg「チョンさんありがとう
思ってたよりも早くてよかったー！」



撮影はまだ始まってなかった


もう私の担当の

Rap MonsterさんとJ-HOPEさんには

メイクがされていて



他のメンバーも準備完了していた




私は用無しか…



Ｖさんもユナオンニにメイクされて

その周りにはまた輪が出来ている。


さっきＶさんにハッキリいわれたけど

仲間外れにされるのはやっぱり辛い


しばらく彼らの様子をぼーと眺めていた



mg「俺、チョンさんに

悪いことしちゃったな…」




『………？』



mg「行くの嫌がってた理由って

ああいうことでしょ？
あいつら酷いな」



『酷くないです。

仲良くできないのは私のせいです

私の勝手で他の人に迷惑をかけるのは
嫌ですし。大丈夫です』




やっと気づいてくれたマネージャーさん

もう少し早く気づいてくれれば良かったけど

気づいてくれるだけでありがたい




ｶﾒﾗ「それじゃあ、撮影始めますよ！」




「「「「「「「はーい」」」」」」」



撮影が始まっても

することは無く、ただ椅子に座っていた


・

・

・

撮影は12時を過ぎても撮影は止まらず

私もお腹が空いた


mg「チョンさん？」


『はい？』



mg「ジンが怪我しちゃったんだけど、

手当てってできる？」



『はい、良いですよ？』




ジンさん怪我って

カムバまで一ヶ月ちょっとってとこなのに



ジンさんは足を引きずって歩いてくる

顔は険しい


足ひねったのかな？痛そう


近くにあった椅子を持ってくる



JN「まじかよ…こいつに手当てされるの」


mg「そんな事言うな。
チョンさんよろしく」



マネージャーさんから

テーピングなどが入った袋を渡された


目の前には不機嫌なジンさんが座っている




『どこをどう怪我したんですか？』



JN「左足首をひねった」



『じゃあ靴と靴下を脱いで
この椅子の上に足をのせてください』



JN「…」



気まずい…

メンバー達が反日ってわかる前から

気まずかったけど


今はそれとは違う気まずさ



もう心が壊れそう


でもこの仕事を辞めるわけには行かないし

今更日本に帰るわけにもいかない



Ｖさんの言った通りだ


私には味方なんていない…


メンバーと仲良くなれるなんて

変に期待してた自分が恥ずかしい




『終わりました。』



JN「……」



ジンさんは無言のまま撮影に戻っていく





最初っから私は嫌われてたんだな

17→←15:TH

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す