好き。10 孤爪side ページ10
18時くらい。
そろそろ仕事を切り上げて、上がろうかと思ったがちょうどスマホが鳴った。
Aからだった。
A研磨、ヘルプミー。
簡単に書かれたLINEだった。
Aは簡単にまとめるからこそ、何か悩んでいることが多い。
何かあったのかな。
研磨@アップルパイ何かあったの?
一応、送ったけど返ってくるかな。
同じ会社で働くクロにこのことを聞いてみた。
すると、考える素振りをした。
黒尾「もしかしたら、赤葦となんかあったんじゃねぇか？」
孤爪「赤葦と？喧嘩したとか？」
黒尾「んにゃ。これは違うだろ。まぁ、早く家帰って本人に聞くのが手っ取り早いだろ。」
確かにと共感する。
俺は早速、仕事を上がり家に向かった。
白とクリーム色のツートンのアパートが見えて、俺達が住んでいる204号室の電気がついていなかった。
帰ってきてはずだけど。
俺はドアを開け、小さくただいま。と言った。
A「...おかえり。」
孤爪「...A。赤葦と何があったの？」
A「うん。夏目さんがいた。」
夏目さん？
夏目さんって夏目歌恋だよね？なんでそんな奴がここにいるのさ。
引っ越したって言ってたよね？
A「京治、夏目さんと結婚するかも。」
孤爪「は？赤葦と夏目さんが？」
ソファに突っ伏しながら頷くA。
え、赤葦ってAのこと好きなんじゃないの？
さっきの出来事をAから全て聞き、考え直した。
孤爪「...A。」
A「もう、どうしよう。京治は私のこと、好きじゃないのかな...。」
こんなに弱りきったAをみたのは何年振りだろう。
Aには幸せになってほしいからこそ、今度は弟の俺が姉のAを支えるよ。
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おれお - なんか、赤葦が積極的でめっちゃドキドキしました (2017年2月16日 20時) (
レス) id: 56a1b78658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいやん | 作成日時：2017年1月17日 22時
