#7 無機質に ページ7
ー貴方sideー
午後2時49分
俺たち四人は、城門に集まった
ri｢でっか……｣
shp｢嫌でも、慣れますね。このデカさ｣
ci｢うわぁ……｣
少し離れて様子を伺う
兄貴は自然に溶け込んでいて
ショッピさんはなんか……分かんない
あとチーノさんは引いてんのか、驚いてんのか分かんない
tn｢お、早いな〜。流石や｣
不意にすぐ後ろから声が聞こえた
昨日ちゃんと調べたから覚えてる
彼はこの我々国の書記長
_______________"トントンさん"だ
tn｢ちょっと早いけど……まぁ、ええわ。着いてきて｣
とりあえず背が高い
……欲しい
ci｢緊張しますね！｣
『ﾋｪｯ……』
びっくりした……
『……』
家族とでしかまともに話せない
A国でもほとんど喋ってなかったし……
ci｢ちなみに何歳ですか？ご兄弟は？趣味は？｣
『……』
圧倒的に無理である
こんな陽キャに質問攻めされるとは……
兄貴に助けを求めようとした、その時だった
ri｢ごめん！こいつ、俺の弟でさ〜……人と話すの"嫌い"なんだよね｣
ci｢そうなんですね！｣
苦手とかじゃない
嫌いなんだ……さすが兄貴
『(分かってる……)』
----------------------------------------
ートントンsideー
後ろにヒヨコみたいにトコトコついてくる小柄な男
確かゾムに勝ったやつやっけ？
人は見かけによらんな〜
tn｢ほら、ここ。総統様と幹部おるからな。挨拶し｣
『｢｢｢はい｣｣｣』
ｺﾝｺﾝ
gr｢入れ｣
ゆっくりと部屋に足を踏み入れる
彼らはまるで、分かっていたかのように列に並んだ
shp｢ショッピです。よろしくお願いします｣
kn｢ショッピ君、チッスチッス！｣
shp｢先輩がなんかやったら言ってください。処すんで｣
ht｢そういえばさっき……｣
ci｢チーノです、よろしくお願いします！｣
ut｢詐欺師の匂い……｣
sha｢あながち間違ってないかもなw｣
ci｢え？｣
この二人は色々と面識あるからな
残りはこの二人……
ri｢リンドウです。こいつの兄貴やってます！｣
そう言って、隣の男の肩を抱いた
しかし、彼の目には何も映っていない
なんか……されるがままの人形みたいな
zm｢お前、俺に勝ったやつやん！｣
『Aです』
トーンも抑揚も、感情もない……そんな声
騒ぐゾムとは、全く違う
tn｢えっと……｣
凍った空気を溶かすように、リンドウは言った
ri｢こいつ、人と話すの"嫌い"なんで｣
_______________嫌い
tn｢え、苦手とかやなくて？｣
ri｢はい｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロト - めっちゃタイプの感じです！！！更新待ってます (11月5日 17時) (
レス) @page20 id: 36a3bdf1ac (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 男主なのに感情描写が繊細で、結構…自分だったらどうかなって考えちゃって。胸がいっぱいになるような作品で一目惚れです…供給ありがとうございます……。 (10月26日 8時) (レス) @page20 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
はなまるさんかく(プロフ) - ぽさん» ぽさん、コメントありがとうございます。注目ポイントをピンポイントで突かれて驚いております。ぜひぜひご期待頂ければ！更新、励んでいきます😌🙏 (10月22日 17時) (レス) id: 6d68557c5e (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - この物語からは儚さを感じます…、今は夢主さんの気持ちが深海のようにミステリアスで、闇を抱えているような感じですが、…ここからどう心情が変化するか見どころですね。更新頑張ってください、お身体に気をつけて。 (10月22日 16時) (レス) @page17 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなまるさんかく | 作成日時：2023年10月21日 20時
