#17 口下手同士 ページ17
ーショッピsideー
とある夜のこと
夜中に目が覚めた俺は、中庭を散歩していた
ひとらんらんさんの植えた草花
……にはあんま興味無い
タバコを吸おうと、ショートピースに手をかける
『__わ____ね___________の』
shp｢？｣
話し声。
確かこの声は……
ゆっくり近付き、肩を叩く
shp｢Aさん？｣
『ﾋｯ……』
驚いて目を見開く彼
彼の腕には
『あ……』
shp｢小鳥？｣
白い鳥が小刻みに震えていた
暗いし、同化して見えにくいが
その綺麗な白い羽には包帯が巻き付いていた
『け、ケガ……してた…ので』
shp｢……もしかして｣
彼の隣に屈んでみる
shp｢不器用な方っスか、Aさんw｣
『ｯ……』
図星やな
でも、あんな戦闘力高いし
器用に弾とか避けるAさんに
不器用と言う名の弱点があったとは
案外、器用そうなのに
shp｢へ〜、不器用なんスね｣
『……』
あ、怒らせたかな
『ショッピさんだって……何発か銃外してるじゃないですか』
shp｢ｯ……それとこれとは別やろ｣
優しく小鳥を地面に下ろす
立ち上がり、その場を離れようとするAさん
shp｢わw｣
『？……あ』
小鳥……着いてってる
shp｢可愛いっスね｣
『うん』
すると彼は、俺にタバコをくれと手で強請った
てか吸うんか……タバコ
shp｢ショートピースやで、大丈夫？｣
『……俺、メビウス派』
とか言いつつ吸ってるし……
彼は小鳥を指に乗せた後、嘴と鼻を近づけて
手を上に上げた
shp｢……飛んじゃいましたね｣
『そうさせたんだよ』
shp｢話せるんすか｣
『なわけ』
今度はベンチに腰掛ける
いつの間にか、もうタメ口やし
だとしても、あんまり嫌いではない
『寝れないんでしょ』
shp｢まぁ、そんなとこ｣
『オール？』
shp｢……なわけ｣
さっきの会話を思い出す
"『ショッピさんだって……何発か銃外してるじゃないですか』"
教えて貰ったりとか……出来るだろうか
そういや、こいつ。友達おらんやろ
……兄貴ぐらいしか喋ってへんし
shp｢友達なろか？｣
『え？』
shp｢その代わり、銃教えてや｣
『……』
急過ぎたのか
俯いてしまったA
気まずい空気にしてしまった罪悪感
あー……口下手。ほんま、もっと言い方あったのに
『銃教えてあげる。その代わり_______________』
"口下手同士、仲良くしようや"
その日の夜には、二つの紫煙が夜に溶けて消えた
・・・
"_______________初めてだった。"
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ロト - めっちゃタイプの感じです！！！更新待ってます (11月5日 17時) (
レス) @page20 id: 36a3bdf1ac (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 男主なのに感情描写が繊細で、結構…自分だったらどうかなって考えちゃって。胸がいっぱいになるような作品で一目惚れです…供給ありがとうございます……。 (10月26日 8時) (レス) @page20 id: b7dec916ad (このIDを非表示/違反報告)
はなまるさんかく(プロフ) - ぽさん» ぽさん、コメントありがとうございます。注目ポイントをピンポイントで突かれて驚いております。ぜひぜひご期待頂ければ！更新、励んでいきます😌🙏 (10月22日 17時) (レス) id: 6d68557c5e (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - この物語からは儚さを感じます…、今は夢主さんの気持ちが深海のようにミステリアスで、闇を抱えているような感じですが、…ここからどう心情が変化するか見どころですね。更新頑張ってください、お身体に気をつけて。 (10月22日 16時) (レス) @page17 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなまるさんかく | 作成日時：2023年10月21日 20時
